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賛否?の一撃で早大追い上げも… 東海大「先週と変わってない」でも、勝った

Tokai Waseda

春季大会。東海大は早稲田大から計6トライ(撮影:直江光信)


 関東大学対抗戦と同リーグ戦の交流リーグである関東大学春季大会のAグループ(前年度の各団体での上位3校による総当たり戦)で、東海大(リーグ戦1部・昨季2位)と早大(対抗戦A・同2位)が激突(東京・早大グラウンド)。36-28で東海大が勝利も、木村季由監督はあえて不満を口にした。

「先週と、一緒」

 24日、東京・帝京大グラウンドでは大学選手権6連覇中の帝京大(対抗戦A・1位)との試合で19-59と大敗していた。「自分から綻んだ」と反省して臨んだが、前半8分、相手の連続攻撃からCTB盛田志の先制点を許した。以後は東海大がセットプレーと肉弾戦を優位に進め、24-7とリード。しかし後半も、先手を取ったのは早大だった。CTB岡田一平主将がインターセプトし、約40メートルを直進。最後はWTB勝浦秋がインゴールを割り、24-14と差を詰めた。東海大の木村監督が「先週と…」と語ったのは、そのためだった。

「いまは人のせいにするのではなく、自分にベクトルを向ける位置。だから厳しく言いました。選手たちも、わかっていた。ウォーミングアップを観ていても、ボーっとしている奴が4、5人、いるんですよ」

 早大がさらに流れを引き寄せたのは、続く9分のある一撃によってである。

 自陣ゴールエリア左中間。守備ラインからCTB岡田が飛び出す。タックル。ランナーを掴まずにぶつかるノーバインドの反則を取られ、倒された東海大のCTBオスカ・ロイドはそのまま退場した。コンタクトへの意欲などを買われSHから転向したCTB岡田主将は「FWの劣勢で後手を踏んでいたので思い切って前に出よう、と。(細かい部分は)覚えてないです」と振り返る一方、木村監督は複雑な表情で語る。

「彼に悪意があるわけではないんだけど、危ない。いま、そういうことをきちんと教えてあげないと…」

 結局、東海大は直後のチャンスを逃した。敵陣22メートルエリア左の自軍ボールラインアウトの際、モールで相手に差し込まれた。22分、早大のWTB門田成朗がインゴールを破った。スコアの差はさらに縮まり、24-21。その後、東海大のWTB石井魁が2トライを奪ったが、接点での姿勢がやや高くなったか。ベンチからの「攻めろ」という指示に、SH湯本睦は「(パスを出す)人がいません」と返した。FB近藤英人も反省する。

「(後半の序盤は)FWとBK、どちらが行くのかをきちんと意思統一できていなかったです。ハーフタイムには話をしたんですが…。帝京大戦はブレイクダウン(ボール争奪局面)でやられていたので、そこでめくり返すことをキーワードにしていたんですが、まだまだです」

 この日、勝った東海大は2勝1敗で勝点12とし、6月14日に神奈川・東海大グラウンドで法大(リーグ戦1部・昨季3位)とぶつかる。一方、敗れた早大は2勝1敗で勝点13。7日には早大グラウンドで帝京大と戦う。
(文:向風見也)


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