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【関東大学春季大会】「1」と「10」輝き筑波大圧倒。大東大に50-26。

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背番号10を背負い、筑波大の攻撃力を引き出した亀山宏大。
(撮影/福島宏治)


 特に輝きを放ったのは背番号1と10だった。5月3日に筑波大グラウンドでおこなわれた関東大学春季大会グループA、筑波大×大東文化大は50-26でホームチームが快勝した。

 この日、同グラウンドでは『茗渓・筑波ラグビー祭2015』がおこなわれた。大東大戦の前には新入生歓迎試合がおこなわれ、学内の医学部ラグビー部のメンバーやOBたちもピッチに。スタンドはOBやOG、父母会関係者、ファンで埋まっていた。
 スカイブルーのジャージーは試合序盤から、スタンドの人たちを笑顔にした。先制トライは前半5分。突破口を開いたのは背番号1、今季の主将を務める橋本大吾だった。鋭くタテに出て敵陣深くに入り込んでチャンスメイク。後続の前進はインゴールでのグラウンディングが認められなかったが、直後のスクラムをコントロールした。右に出たSH木村貴大がトライを奪った。

 追加点の機会にはSO亀山宏大が躍動した。前半16分、ミッドフィールドから背番号10が仕掛けるとNO8横山大輔が反応、防御ラインの裏でパスを受けて前進する。そこにサポートしていた亀山が走り込み、ふたたひボールを手に。インゴールに飛び込んだ。
 亀山はその6分後にも好プレーを見せた。FWが相手ボールのラインアウトを奪うと、そのボールを巧みに扱う。展開されたボールを受けると、防御の間にグラバーキックを転がす。弟・雄大(CTB)のトライも呼んだ。古川拓生監督は「(この春に)セブンズに取り組んで、これまで以上に幅広くプレーできるようになった」と、最終学年になって安定感を増した司令塔を愛でた。才能にあふれる3年生SO山沢拓也は、ひざの靱帯の負傷からの復帰を目指している最中だ。完全復帰は秋シーズンの深い頃とみられるだけに、4年生司令塔の成長は頼もしいだろう。

 前半を26-5と大きくリードした筑波大は、後半22分までにスコアを50-5として完勝した。奪った8トライのうち、最後のトライを奪ったのは先制トライをお膳立てした橋本主将。真面目なサポートランからボールを受け、インゴール左スミに飛び込んだ。
 先頭に立ってチームに勢いを与えた主将について、古川監督は目尻を下げた。
「昨シーズンの終盤あたりから積極性が出ていましたが、(きょうも)キャプテンらしいプレーでしたね。FWの頑張りが大きな試合でした。FWがあれくらい前に出てくれたら、こういう試合ができるということです。特に序盤は、意図してやろうとしたことをやれていた。終盤にメンバーを入れ替えてからは相手に(立て続けに)トライを許しましたが、セットプレーが安定するとノッていけることをあらためて確認できた試合だったと思います」

 大東大は、長谷川崚太、ホセア・サウマキをNZ大学クラブ代表と対戦する関東学生代表(5月5日)に送り、SH小山大輝を怪我で欠くなど中核が数人おらず、「若いメンバー」(青柳勝彦監督)で構成したチーム。指揮官は、「元気を強調していこうと話したのですが、先に点をとられて落ち込んでしまいました」と語った。
「今年も個々の力を最大限に活かすラグビーを展開していきたい。それができれば、昨年達成できなかった目標、(全国)ベスト4以上にも届くと思っています」
 3トライを返したラスト10分のパフォーマンスには、確かに個々の輝きが見られた。



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