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ジャパンプライドを持って結束 2019の主役たちが大仕事を遂げた!

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JWRT決勝。35−10でU20トンガ代表に快勝し、喜びを爆発させるU20日本代表
(撮影:出村謙知)


 20歳以下代表の最高峰大会である「ジュニア ワールド チャンピオンシップ(JWC)」への昇格を目標に、下部大会の「ジュニア ワールド ラグビー トロフィー(JWRT)」で戦ってきた日本の若きラグビーマンたち。
 2010年大会は決勝に進んだがU20イタリア代表に7−36で完敗し、2011年大会のファイナルは17点リードしながらもU20サモア代表に逆転され、最後までもつれた死闘を24−31で落とした。2012年大会も優勝決定戦に駒を進め、ホームアドバンテージを持つU20アメリカ代表を相手に食い下がり、33−37で4点差を追う試合終了間際にゴールラインに迫ったが、ノックオンで悔しいノーサイドの笛を聞いた。そして2013年、元日本代表SOの沢木敬介氏がU20日本代表の新しい指揮官に就任し、4度目の挑戦に臨んだものの、プール戦でU20カナダ代表に敗れて決勝戦には進めず、3位決定戦でもU20チリ代表に屈し、過去最低の4位という屈辱を味わった。

 迎えた2014年大会。開幕戦でいきなりU20ウルグアイ代表に28−33で敗れ、崖っぷちに追い込まれたU20日本代表。しかし、第2戦(U20ナミビア代表戦)はフォワードが奮闘して勝利を手にし、プール最終戦(U20カナダ代表戦)では指揮官に喝を入れられたバックスも躍動して、2勝1敗(総勝点12)でプールBの1位になって決勝戦に進んだ。

 そして、U20トンガ代表との頂上決戦。
 日本は開始2分も経たぬうちに3点を許したものの、16分後に同点とし、前半32分にはスクラムでプレッシャーをかけてペナルティトライを獲得し、逆転。10−3で迎えた後半は、規律に問題があったトンガがイエローカードをもらって1人が一時退出した間に攻め、HO中村駿太(明治大)がインゴールに飛び込んだ。 キャプテンのSO松田力也(帝京大)とSH大越元気(同志社大)のハーフ団が巧みに操り、主導権を握ったジャパンはその後、ペナルティゴールで追加点。後半34分にはCTB森谷圭介(帝京大)がインターセプトして独走し、WTB成田秀平(明治大)がフィニッシュ。 フルタイム直前には、強力スクラムからNO8桶谷宗汰(明治大)がグラウンディングし、35−10で歓喜の瞬間を迎えた。

 「これは、我々の国にとって非常に重要な勝利。日本ラグビー界の将来を担う次世代の選手たちがやってくれた。彼らを誇りに思う」
 重責を果たし、沢木ヘッドコーチは胸の内を語った。
 「昨年からぶれずに強化してきたことが、最後に成果として現れた。来年、上のステージ(JWC)に上がるので、この世代を強化するしっかりとしたプランニングをして、すぐにでも実行しないといけないと感じた。今日は、全員でジャパンのプライドを持って戦うという約束だった。やってきたことを信じてやりきるということをとにかく意識していた。一つひとつのプレーに勝ちたい気持ちがこもっていた。全員での勝利だと思う」

 過去2大会で辛酸をなめてきた松田キャプテンは、「このチームで必ず勝って帰ることが目標だった。やってきたことをやりきろうといつも話していたので、その結果が出たと思う。トンガは一人ひとりが強かったが、ロータックルや速いアタックを意識し、ジャパンとしてやるべきことを80分通してやりきれたところが良かった。自分自身としてはJWRT出場が3回目で、U20日本代表は最後だったので、何としても昇格したくて(キャプテンとして)みんなをサポートしようとやってきたので本当に嬉しい」と、喜びをかみしめた。

 今春は、3月にセブンズ日本代表がワールドシリーズのコアチーム昇格(世界トップグループ入り)を果たし、U20日本代表はJWRT初優勝とJWC昇格を遂げるなど、ジャパンにうれしいニュースが続いている。ムードは上々だ。
 2015年ラグビーワールドカップ(イングランド大会)、7人制ラグビーがおこなわれる2016年のオリンピック(リオデジャネイロ大会)、そして、日本開催の2019年ラグビーワールドカップと2020年の東京オリンピックに向けて、いい風が吹いてきた。

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大仕事をやり遂げ、栄冠を獲得したU20日本代表の選手たち
(Photo: Power Sport Images for HKRFU)


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