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学生屈指のPR北川賢吾 スクラムは「絶対勝てないとは、思わない」

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将来の日本代表入りへ力強くアピールするPR北川賢吾
(撮影:松本かおり)

 

 

 日本ラグビー協会の若手育成計画であるジュニア・ジャパンは7日、3月中旬からあるパシフィックラグビーカップ(PRC・オーストラリアなど)に向けた国内事前合宿(東京・辰巳の森ラグビー練習場など)の4日目を迎えた。日本代表がスクラムを課題とするなか、その中核をなすFW第1列のパフォーマンスが注視される。筆頭核は、同志社大2年のPR北川賢吾か。スクラムで試験的新ルールが採用されることも、前向きに捉えている。


 東福岡高では第90回全国高校ラグビー大会優勝に貢献する。高校日本代表、20歳以下日本代表と各年代の代表にも選ばれ、国際試合でスクラムを支えた。身長178センチ、体重109キロ。当時のチームメイトでPRCにも参戦するWTB/FB藤田慶和(早大)も、その身体の強さに絶対の信頼を置く。社会人を含めたジュニア・ジャパンにあっても、自分はスクラムが強みだと言い切れそうか。そう聞かれた本人は、「まぁ、できれば。そういう自信は、ある程度はあります」と不敵に笑う。


「これまで対戦してきた経験上、(誰が相手でも)絶対勝てないとは、思わない」


 海外でぶつかる力自慢を前にすれば、「相手の力が強くても、その力を出させないようにする」。背筋を伸ばした自分の「いい姿勢」を保つ。ぶつかった瞬間、自分の肩と首で対面の頭を挟む。そうした駆け引きの妙で、どんな相手からも勝機を見出す。


 PRCで適用される新ルールでは、両チームのFW第1列が相手のジャージィを掴み合って組むこととなりそうだ。従来よりも近い間合いでプレーを始めることで、スクラムの崩壊を減らすのが狙いか。今後は離れた位置から勢いをつけてぶつかるのが難しいだけに、大柄でパワーのある海外勢の特長は活かされにくくなるとの見方がある。PR北川賢も、「日本の低く、まとまって組むやり方が向いている」とPR北川賢は見る。強者を苦しめるきっかけを、また1つ掴めたか。


 PRCのパフォーマンス次第では、4月始動の日本代表へ招集される可能性もある。現在のジャパンではエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)が「セットピースは課題」と再三口にしていることもあり、PR北川は虎視眈々と昇格を狙う。


「日本はスクラムが課題と言われているけど、自分はその点を強みとしている。(PRCは)チャンスだとは思うし、上を目指してやっていきたいです」


 チームは9日にブリスベン入りし、3月12日〜4月7日の間にオーストラリア、ニュージーランドで6試合を戦う。

 

(文・向風見也)

 


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