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同大は優勝争い脱落。京産大痛い初黒星、関西学大が単独首位に

 関西大学Aリーグは、11月23日、京都市の宝が池球技場で第6節を行い、約4,500人の観衆が優勝争いに直接からむ2試合に熱い声援を送った。

 第1試合は5戦全勝の関西学大に4勝1敗の同大が挑んだ。同大はディフェンスで思いきりよく前に出たが、関西学大はセットプレーで互角に戦い、同大の防御ラインを何度も破って攻め込んだ。前半23分、関西学大SH山戸椋介がラックサイドを抜け出して先制トライ。山戸は、レギュラーSH徳田健太の負傷欠場によってチャンスをつかんだが、そん色のない動きを見せた。39分にはSO清水晶大が突破してチャンスを作り、最後は、LO原田陽平がトライし、14−0として前半を終えた。

 後半は同大が、HB団を入替え、SH大越元気を軸にボールをテンポよく動かし始める。しかし、関西学大はラックに人数をかけずに幅広くディフェンスし、12分、NO8徳永祥尭が抜けだしたところに清水がサポートしてそのままトライ。21分にはWTB中井剛毅がトライを追加して、26−0とした。同大がようやくトライを奪ったのは26分。連続攻撃からCTB木村洋紀がインゴール右中間に押さえ、33分にもCTB石田幹太がタックルを弾き飛ばしながらインゴールに躍り込み、12点差に迫ったが、そこまでだった。

「スクラムでボールをキープできたのが大きかった」と関西学大の野中孝介監督。マン・オブ・ザ・マッチには、アタック面で大活躍だったSO清水晶大が選ばれた。

 第2試合は、全勝の京産大に2勝2敗1分けの立命大が挑んだ。優勝争いから後退しているとはいえ、立命大にも前年覇者の意地がある。立ち上がりから試合は激しい肉弾戦になった。先制したのは立命大だった。ハーフウェイライン付近のスクラムからNO8中村優樹が抜けだし、ラックからSH西山尚宏が素早くボールを持って出て、ポスト右にトライ。しかし、京産大もWTB森田慎也のPG、PR浅岡勇輝のトライで逆転し、29分、SH梁正秋が左コーナーに押さえて、15−7とリードを広げた。

 しかし、後半1分、京産大は相手陣に攻め込みながら不用意なパスをインターセプトされ、トライを奪われる。15−12の僅か3点リードになったあたりから、京産大にミスが多くなる。13分、立命大はグラバーキックを追ったWTB藏田知浩がトライして逆転すると、39分、WTB宮田遼がインゴール右隅に飛び込み、ダメ押しトライを奪った。

「ベストゲームですか?」と報道陣に問われた立命大の中林正一監督は「ベストゲームですかねぇ」と、あいまいに答えながらも、王者の意地を見せられてひと安心という表情だった。敗れた京産大の大西健監督は「一番危惧していた状態になりました。挑戦者の戦いではありませんでした。気持ちだけで来たチームがバラバラになったら勝てません」と、淡々と語った。しかし、11月30日の関西学大との直接対決に勝てば優勝の可能性が残っており、「これを戒めに、挑戦者に戻って戦いたい」と前を向いた。

 この日の結果、関西大学Aリーグは関西学大が唯一の全勝となり、京産大が5勝1敗でこれを追い、2敗となった同大は優勝争いから脱落した。
(文:村上晃一)


■関西大学Aリーグ第6節(11月23日、宝が池球技場)結果
・同志社大学● 14−26 ○関西学院大学(前半0−14)
・立命館大学○ 28−15 ●京都産業大学(前半7−15)

RK

京産大を破り、喜ぶ立命大の選手たち(撮影:前島進)

【筆者プロフィール】
村上晃一(むらかみ・こういち) ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度西日本学生代表として東西対抗に出場。87年 4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーラン スの編集者、記者として活動。ラグビーマガジン、ナンバー(文藝春秋)などにラグビーについて寄稿。J SPORTSのラグビー解説も98年より継続中。99年、03年、07年、11年のワールドカップでは現地よりコメンテーターを務めた。著書に、「ラグ ビー愛好日記トークライブ集」(ベースボール・マガジン社)3巻、「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)などがある。BS朝日ラグビーウィークリーにもコ メンテーターとして出演中。

(上の写真:同志社大×関西学院大/撮影:前島進)
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