女子 2019.04.30
ワールドユース女子で日本勢がトップ3独占 福岡レディースが悲願の初優勝!

ワールドユース女子で日本勢がトップ3独占 福岡レディースが悲願の初優勝!

[ 編集部 ]
3位決定戦で劇的な逆転トライを挙げた関東学院六浦高校の松澤ゆりか(撮影:Hiroaki.UENO)

 3位決定戦は、初出場の関東学院六浦高校(神奈川)がニュージーランドのホーウィック カレッジに17-14で逆転勝利。9点を追い、残りわずかな時間で懸命につないでキャプテンの粂日向子がトライを挙げ、コンバージョン成功で2点差に詰めると、リスタート後の怒涛の攻撃で再びゴールに迫り、松澤ゆりかがタックラーをかわして体を回転させながらインゴールにねじ込み、劇的な逆転勝ちとなった。
 サニックスワールドラグビーユースの女子セブンズで海外勢が参加するようになったのは2014年大会からだが、それ以来、トップ3を日本勢が独占したのは初めて。
「負傷者も出たなかで、最後は全員で戦ってくれました」と選手の奮闘を称えた梅原洸監督。「うちはディフェンスで勝ち上がってきたチームなので、強みはタックル、タックル、タックル。そこにつきます。フィジカルが強い相手に対してよくタックルに行ってくれました。初出場で3位という成績はびっくりしてますし、うれしい限りです。この大会に出ることを目標にしてきたので、選手たちはここで大きな経験をして、これからも成長してくれると思います」と大会を振り返った。

英・ハートプリーカレッジとの5位決定戦で活躍した追手門学院高校の小林楓夏(撮影:Hiroaki.UENO)

 大阪の追手門学院高校は上位トーナメント進出を逃したが、最終日は2連勝でハッピーエンドとなった。
 5位決定戦ではイングランドのハートプリー カレッジと対戦し、5点ビハインドの試合終了間際、チーム一体となって根気よくつなぎ、小林楓夏が中央にトライ。コンバージョンも決まって12-10と逆転勝ちした。
 部員15人のチームを引っ張った棚町芽以キャプテンは、「体は小さいけど、一つひとつ精度よくプレーして、最後まであきらめずに戦おうとみんなで約束してました。大きい相手でも、抜かれたとしても、最後まで頑張ろうと。昨日(予選リーグ)は、いままで練習してきたことができなくて負けちゃって、一からやり直そうと気持ちを切り替えて、最後まであきらめずにみんな頑張れたと思います。いい戦いをして、いい気持ちで終われてよかったです」と話し、ニッコリ笑った。

 そして7位・8位決定戦は、カナダのベルモント セカンダリー スクールが26-5でロシアのモスクワ ガールズ セブンズを下した。ロシアの女子チームとして初出場となったモスクワガールズは全敗に終わったが、最後、U18ロシア代表でもある身長179センチの大型選手がダイナミックに走ってトライを決め、全員が大喜び。勝ったカナダの選手と互いの健闘を称えあって抱き合い、両チームとも笑顔、笑顔のノーサイドとなった。

カナダチーム(黒)とロシアチーム、笑顔のノーサイド(撮影:Hiroaki.UENO)

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