Nations

「まだハーフタイムだと思ってる」 イタリア代表、神戸でリベンジに燃える。


第1戦後、勝利を喜ぶ日本代表選手を見るトンマーゾ・ベンヴェヌティ(撮影:Hiroaki.UENO)

 大分で日本代表にダブルスコアで敗れたイタリア代表。試合後の会見で、コナー・オシェイ ヘッドコーチは険しい表情だった。
「80分のゲームのなかで、流れというものは少なからず変わるところがある。我々の方に傾きかけた瞬間、変わりかけていた瞬間というのがあったと思うが、60分間くらいなかなか変えることができず、ズルズルといってしまった。我々がきちんとやりたいことを遂行することができていれば、もっとゲームの内容は変わっていたと思う。最後の20分は完全に日本がゲームをコントロールしていた」

 14−17だった前半ラスト、敵陣22メートルライン内のラインアウトという得点チャンスになり、モールを組んで前進したが、日本代表に止められ3点ビハインドのまま折り返した。後半10分頃、途中出場選手のパワフルランで敵陣深くに入り、アドバンテージをもらってフェイズを重ねゴールに迫ったが、バックス展開で勝負をかけたパスがつながらず、ショットで同点としたものの、流れを変えるには物足りなかった。「我々はトライをとるべきだった」(オシェイ ヘッドコーチ)。

 かつてロンドン・アイリッシュやハーレクインズ(どちらもイングランドのクラブチーム)にタイトルをもたらしたことがあるアイルランド出身の知将が、イタリア代表を率いるようになったのは2016年6月からで、大分での日本戦を含め、オシェイ体制下でのテストマッチ通算戦績は4勝19敗となった。ただし、対戦相手の多くは世界ランキングトップ10以内の強豪で、19敗のなかには、今年3月にローマで27−29の接戦だったスコットランド戦も含まれている。一昨年にはワールドカップ優勝2回を誇る南アフリカから初勝利をあげており、世界ランキングは14位まで落ちているとはいえ、同11位の日本にとって決して格下ではない。

「ゲーム(日本戦)がハイテンポになるという予想はしていた。しかし思った以上にエネルギーの消耗があったというのが率直な印象。我々はもっともっとフィットネスを上げていく必要がある。そうでないと、こういう試合ではなかなか得点を重ねることはできない」と、第1戦を振り返ったイタリア代表指揮官。日本代表については、「よくフィットしている。そして、よくまとまっている。サンウルブズからの継続性というものを感じた。それに、海外(レベルズ)でプレーしているマフィが加わっている。彼は本当にスペシャルな選手だと思っている」とコメントした。

 伝統的にスクラムを強みとし、近年はエキサイティングな若いランナーたちが力をつけており、実はバックスの攻撃力も高いイタリア。「ボールを持てばもう少し危険なチームになれる」と語るのは、今回のツアーでキャプテンを務めているHOのレオナルド・ギラルディーニだ。「ディフェンス、ブレイクダウン、我々が改善しなければいけないことはたくさんある。そして、ゲームではしっかりやりきることに我々はもっと取り組まなければならない。我々のプレーをテストマッチレベルに上げていくために、さらにハードなトレーニングをしていかなければ」

 6月16日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸で日本代表と再戦する。
 イタリア代表はリベンジに燃える。オシェイ ヘッドコーチは第1戦で敗れたあと、こう言った。
「今日の試合はまだハーフタイムだと思っている。来週の試合へ向けて、我々はまだまだ伸ばせるところがある。来週こそは自分たちがやりたいテストマッチをやって、勝利したい」

srRMワールドカップ2019ラグリパcolumn2