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【現地発】豪州戦へ、U20代表CTB森勇登に求められる『蹴る』役割。

NZ戦で自分のプレーが通じる手応え。CTB森勇登は攻撃的キックを
コントロールするキーマンになる。(撮影/出村謙知)



 ワールドラグビーU20チャンピオンシップ参戦中のU20日本代表は、6月3日、プールA 第2戦の対豪州戦を迎える(日本時間同日21時キックオフ)。

 初戦では前回覇者のニュージーランド(以下、NZ)に対して、「ワン・オン・ワンの充実をいい形で使えずに終わるケースが多く、勝負事を無駄にした。もったいなかった」(遠藤哲HC)という内容だった。ジャパンが意図したラグビーができずに0-67で敗戦。部分的には通用した面もあっただけに、豪州戦ではよりスマートに戦う方向性も求められることになる。

「1対1のところでは選手たちも『やれる』感覚は持てている。いかにジャパンがやりたいラグビーを、はめられるか。NZ戦でも、はまっている場面はあった。そういう場面をどれだけコントロールしてつくれるか。あのレベルのプレッシャーの中で、精度の高いキックが蹴ることができなかった。そこが課題」
 今村友基アシスタントコーチが指摘するように、格上の相手に対してキッキングゲームの質を高めていくことが、金星に近づくためのひとつのポイントだろう。

「相手のプレッシャーに負けて、SOからのキックばかりになった」
 そう初戦の反省を語るのは、チームリーダーのひとりでもあるCTB森勇登だ。
 開始50秒、日本のキックに対するカウンターアタックから先制トライを奪われたことに象徴されるように、NZ戦ではジャパンの意図的なキッキングゲームはほぼ機能しなかった。
 もちろん、セットプレーやディフェンス面での問題と複合的につながってはいるのも確かだが、ハイプレッシャーの中、能動的かつ攻撃的にキックが使えなかったのは事実だ。
「もっとアクティブに。12とか、外へ回しながら蹴ったりする場面を増やせれば、効果的なアタックできたはず」

 森自身、わざわざ自らの番号を出してそう語るとおり、NZ戦ではほぼSO侭田洋翔に任せるかたちになってしまったエリアマネージメントを、豪州戦では自ら積極的に担っていくつもりでもある。
 その一方で、174センチ、82キロ のサイズながら、アタックでもディフェンスでも自分のプレーが世界で通用する感触はつかんだ。
「タックルは、体は小さいが通用した。アタックでも相手のプレッシャーに負けずに余裕を持ってプレーできた」

 NZ戦では早い時間帯に裏にあるスペースを見つけて、効果的なキックを蹴った場面もあったが、BK全体としては「やや視野が狭くなった」(今村AC)プレーに終始した。
 世界最強チームに対しても「自分のプレーが通じた」感触を持てた若きサクラの12番には、BK全体の視野を広げ、より効果的なアタックにつながるキッキングゲームをリードしていく役割も求められることになる。
(文/出村謙知)






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