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U20代表候補合宿でもキン肉マンT。中大・青木智成は「アグレッシブに」。

中大1年の青木智成。法学部に学ぶ。(撮影/松本かおり)



 午前練習は、8人の登場人物がFWの各ポジションに入った「超人スクラム」というデザインのもの。午後練習は、ラグビーをしていた設定のロビンマスクがウォーズマンとともにプリントされたものだった。

 2月10日、東京・キヤノンスポーツパーク。「TIDキャンプ(U20)」の「2017年度第7回合宿」の2日目の練習に出る際、青木智成は1980年代に流行った格闘漫画『キン肉マン』のTシャツを着ていた。
 
 青木の所属する中大では、同作を描いた漫画家のゆでたまご氏がウォーミングアップ用のTシャツにイラストを寄せる。このコラボレーションは、酒井宏之パフォーマンスコーチの人脈を介し2015年から実現している。

 2018年度の20歳以下(U20)日本代表候補が集う「TIDキャンプ」では、参加選手はおもに所属チームのウェアを着用。SOの侭田洋翔とともに中大から選ばれていたLOの青木は、自身の世代にはなじみが薄いはずのキャラクターのTシャツを好んで着ている。我がクラブを愛するが故だ。

「はい、大好きなので。かっこいいです! 中大に入ったらキン肉マンは知っておかないとだめなのかなと思って、少し、読みました。侭田も同じだと思いますけど、自分は中大を大事にしているので」

 現役時代の松田雄監督と同じ東京高出身LOの青木は、加盟する関東大学リーグ戦1部でレギュラー出場。188センチ、100キロのサイズで運動量と鋭いタックルを長所とし、早くも中核の自覚をにじませる。

 今度のTIDキャンプでは、大学選手権9連覇中の帝京大から久保克斗が、昨季選手権準優勝の明大からは昨季からU20日本代表入りの箸本龍雅が参戦。青木のプレーするLOの定位置を狙っている。
 
 ライバルに対抗すべく、青木はオフを返上して走り込みやウェイトトレーニングを実施。最善を尽くして合宿を迎えた。こちらもLO出身というU20日本代表の遠藤哲ヘッドコーチから「もっとアグレッシブに」と言われるなか、軽快な動きをアピールする。

「周りのレベルが高いなか、どれだけ自分を追い込めるか、です。自チームはオフ期間でしたが、キャンプで他の強い選手に負けないように自分のできるトレーニングをしてきました。自分はまだまだだと思っている。アタックではもっとボールをもらいに行って、ディフェンスでももっとリロード(タックル後の起立)をしたいです」

 今回のキャンプは2月9日からの6日間、おこなわれる。U20日本代表は以後の合宿を経て28名に絞られ、5月30日からはフランスでのU20チャンピオンシップへ挑む。

 諸事情によりお披露目が叶わなかった今季用の「超人スクラム」のTシャツでは、青木と同じLOのポジションをスケール満点のバッファローマン、アシュラマンが務めている。
 青木も世界の強豪とぶつかる際は、超人顔負けの闘志をぶつけたい。
(文/向 風見也)






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