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ラグビー愛する人をこれからも。大分RS、盛大に50周年祝賀会。

子どもたちが「ハカ」を披露。盛り上がった!



「泣かない、負けない、くじけない」
 校歌の歌詞にあるように、たくさんの子どもたちの不屈の心を育て、見守ってきた。
 幼児から中学生までが所属して毎週末に活動を続ける大分ラグビースクール(RS)。九州最古で、国内でも最も歴史の深いRSの一つとされている同校がこの程、開校50周年の祝賀会を開いた。
 1月27日に大分市内のホテルで開かれた記念式典には、来賓に広瀬勝貞大分県知事、福岡など他県スクールの関係者も大勢招くなど盛況。OBらが約200人出席して再会を喜び、語り合った。
 現在の生徒数は145人。卒業生は元日本代表の今泉清氏、後藤翔太氏ら多彩だ。大分舞鶴高をはじめ、神奈川・桐蔭学園高など強豪校に生徒を送り、多くの名選手を輩出してきた。

 会場では小学5、6年生がニュージーランド代表の「ハカ」を披露。演舞を終えると、ちょうど別府市内で合宿中のサンウルブズから、ミニボールのプレゼントが届いた。生徒に手渡したのは、平成11年卒でサンウルブズ・チームマネジメント部ディレクターの田中勝悟氏。
 同氏のように、選手だけでなく日本協会内、医療、報道などの各方面に、現在のトップレベルを影で支える大分出身者がいる。
 歴史がなせる業。そして伝統的に、プレーを終えてもラグビーへの情熱を燃やし続けられる人材の地盤となっていることがよく分かる。

「大分RSでラグビー中毒になったまま今に至る。選手以外にも関わる道はある。これからも多くの関係者が出てくることに期待する」
 昭和62年卒で日本代表チームドクターを務める井上貴司氏は、自身を例にエールを送った。
 トップリーグに昇格したHonda HEATの伊藤英章GM兼監督は昭和59年卒。「ユニホームも当時のデザインと変わっていないことが感慨深い。きつかった練習を覚えている」。白黒の縞模様を着て駆けた土のグラウンドに思いをはせた。
 伊藤監督に加え、田中氏と同期で元7人制日本代表の首藤甲子郎氏らがトークセッション。トップリーグを経験したOBが壇上で思い出を語り、翌日は生徒へのクリニックも開催した。

 御沓稔弘(みくつ・としひろ)校長は56歳。大分大でプレー経験があり、息子が入校したことがきっかけで指導陣に加わった。もう22年も携わっている。
「たくさんの先輩方と触れ合えて、いつも以上に生徒の目が輝いていた。全国各地から集まってくださったOBの皆様にも喜んでいただけた。これまでは指導者と保護者がメインで活動を支えてきたが、OBとのつながりも一層大事にしたい」と話す。
 
 大分県は来年のワールドカップの開催地。1次リーグでニュージーランド戦など好カードを迎え、決勝トーナメントも2試合ある。
 地方開催でも重要地点とされた背景には、地元RSの長い歴史が醸成した熱気への評価があったに違いない。
「これからも、子どもたちを心身たくましく育てていきたい」
 御沓校長は、20代から82歳まで約40人の指導者とともに、決意を新たにした。

 2019年もその先も、大分からラグビーを愛する人を育て、送り出していく。

obtachi

壇上にあがったOBたち。左から伊藤英章さん(大分舞鶴→専大→HondaGM兼監督)、
林仰さん(東福岡→明大→サントリー)、首藤甲子郎さん(桐蔭学園→早大→NEC)、
小野田寛文選手(大分舞鶴→同大→九州電力)、桜井朋広選手(桐蔭学園→早大→NEC→清水建設)





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