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トップリーグ自動降格回避へ 韓国出身選手たちの思い


近鉄のSH金哲元。「チームに迷惑をかけた分、引っ張る」(撮影:見明亨徳)

 2017-18年トップリーグも1月13日、14日で終わる。
 1月13日、大阪ヤンマースタジアム長居では、13〜16位決定戦が行われる。1回戦で敗れた近鉄ライナーズ対NTTドコモレッドハリケーンズの関西ダービーは、負けた方がトップリーグ自動降格だ。

 6日の1回戦、近鉄は宗像サニックスブルースに8−29、ドコモはコカ・コーラレッドスパークスに最後にまさかのトライを奪われ14−19、ともにリーグ戦の勝点では下回るチームに屈した。
 「ペナルティーを自分たちでコントロールすることと、スクラムでプレッシャーをかけること」(近鉄、坪井章監督)、「勝てばトップリーグ残留、負ければ降格というモチベーションをもってやるのみ」(ドコモ、リアン・フィルヨーン ゲームキャプテン)と、最終戦への決意を語った。

 この思いは両チームに所属する韓国出身選手も共通だ。近鉄SH金哲元(キム・チョルウォン)は、昨年末、試合中の行いで3試合出場停止を受けチームに迷惑をかけた。「(1回戦は)完敗。自分を含め何もできなかった。トップリーグに残るために次は近鉄のラグビーをするしかない」と引き締める。
 近鉄HO王鏡聞(ワン・キョンムン)は韓国・養正中から三重・朝明高、大阪体育大と先輩金と同じ道を歩んだ。今季からHOとなり、リザーブながらも試合に出場し成長を遂げてきた。6日は弟のサニックスCTB/WTB王授榮(スヨン、朝明高、大体大中退)と初めて公式戦で対戦した。韓国にいる母、李キルソンさんは「どちらかがボールを持って走って来た時、タックルはしないで」と思いやった。二人はぶつかる場面は無かったが、兄は「同じピッチで戦えてうれしかったけど負けて悔しい。勝った方が実力は上ということ。次は必死にやるしかない」。
 近鉄が次の試合に勝ち、サニックスとともに入替戦で勝利・残留すれば、王兄弟はホンダヒートの具兄弟(CTB智允、PR智元)と来季のトップリーグで韓国出身兄弟対決が実現する。

 ドコモにはLO朴淳彩(パク・スンチェ)がいる。6日は最初メンバーに入っていなかったが。ケガ人が出て急きょリザーブで出場した。「(自身の左膝のケガ回復は)まだ途中。ベンチで見ていてミスが多かった。近鉄にはリーグ戦(昨年9月第5節、31−21と後半逆転)で勝っている。その時のことを思い出し、自信を持ち戦う。1年でトップリーグに戻ったばかり、降格は嫌です」。
(文:見明亨徳)

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近鉄のHO王鏡聞(中央)。「サニックスの弟・授榮(左)、PR申東源(右)とともに残留する」
(撮影:見明亨徳)

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ドコモのLO朴淳彩(中央)。「近鉄にはリーグ戦で勝っている」(撮影:見明亨徳)

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