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松島幸太朗、フランス代表戦でも圧巻。「身体の使い方」に自信。


フランスの新鋭、ガブリエル・ラクロワと対する松島幸太朗(撮影:志賀由佳)

 人呼んで「マツ」こと松島幸太朗は、水を得た魚だった。

 4年に1度のラグビーワールドカップ日本大会を2年後に控える日本代表にあって、秋のツアーで3つのテストマッチ(国際真剣勝負)に先発。フランス入り後の2試合では本職にあたる最後尾のFBへ入った。

 自陣22メートルエリアに転がる球をロングキックで蹴り返し、守っては鋭く前に出てのタックルも光った。11月18日にトンガ代表を39−6で制し(トゥールーズのスタッド・アーネスト・ワロン)、25日には敵地ナンテールのUアリーナでフランス代表と23−23で引き分けた。

 特にフランス代表戦では前半21分、持ち前のランを繰り出す。敵陣中盤右中間で球をもらうと、防御網の隙間へ鋭く切れ込んだ。ここからダイレクトプレー、クロスなどでフェーズを彩った日本代表は、堀江翔太のトライで8−3とスコアを広げた。
 
 松島は、その他の場面でも人垣を突っ切った。相手と接触した折も、勢いで駆け抜ける。

 そういえば、昨季の国内トップリーグ終盤から筋量増加に着手していた。その成果が表れたか。松島は「フィジカル(強化の成果)もそうかもしれないですけど」とし、異なる実感を口にした。

「身体の使い方が、できてきたと思います」

 フットワークで相手をかわす生来の持ち味に、当たり負けしないフィジカリティを付与。そして今回は、ぶつかったタックラーに簡単に掴まれないような「身体の使い方」ができたのだという。

「ツアーを通して、全試合、自分が成長できていると感じている。このまま焦らず、もっといい選手になれるように」

 11月4日のオーストラリア代表戦(神奈川・日産スタジアム)は30−63で完敗。しかしその後は1勝1分とし、チームの進化にも手ごたえを語る。

「最初に比べたらチームもまとまっていますし、試合も徐々に良くなっているのが目で見てわかると思うんですけど、それ以上に、自分たちが(進化の度合いを)わかっている。もっと時間をかければもっとよくなる」

 2015年には、ワールドカップイングランド大会に出て歴史的3勝を挙げた。ファンは当時のような躍動を期待する。あれから体制が刷新されて時間が経ったいま、松島は「そんなにすぐに力が付くわけではない。(次の)ワールドカップに向けて徐々に力をつけていけばいい」。栄光を掴むのには、チーム間での地道な積み重ねが必要だと知っている。
(文:向 風見也)

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