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日本代表リーチ主将、フランス戦総括。「アタッキングマインド」がよかった。

ボールキャリー、ディフェンスでも貢献大のリーチ主将。
冷静に、チームの近未来を見据えている(撮影:志賀由佳)


 ラグビー日本代表は現地時間11月25日、敵地・ナンテールでワールドカップ準優勝3回のフランス代表と23−23で引き分けた。4日には神奈川・日産スタジアムでオーストラリア代表に30−63と敗れたことなどもあり、今度の80分に喜んだファンも多かったろう。
 
 もっとも当事者たる日本代表のリーチ マイケル主将は、公平な見立てを示した。

「今日の試合では、両チームともチャンスを逃した場面が多くあったと思います。我々も精度の低さにより得点までつなげられなかったことがありました。2年後のワールドカップ(日本大会)を見据えて誇れる試合だったとは思いますが、満足はしていません」
 
 後半28分、自陣中盤左でのスクラムを崩してフランス代表のペナルティゴールを誘発。18−23と点差を広げられた。その後、ヴァル アサエリ愛のトライで同点に追いついたが、以後の勝ち越しのチャンスではトライラインを割れなかった。攻め込んだ先でのミスが、あわや相手のチャンスと化す場面もあったか。リーチは述懐する。

「成長した(と感じる)ところは間違いなく戦うメンタリティ。ゲームプランもより日本代表にとって優位なものになったし、セットピースも上がったと感じています。次、勝つには…。もっとレベルアップしないといけないのは、ルーズボール(こぼれ球)のところでのトランジション(攻守の切り替え)。ここの精度をもっと上げないといけない」

 この秋は、2015年のワールドカップイングランド大会以来、主将となった。本番で歴史的3勝を挙げた身長189センチ、体重105キロの29歳は、2016年に代表を離脱したことも受けてか今年は八面六臂。フランス代表戦でも、深めに蹴られた自軍キックオフを追いかける動きを全う。鋭いタックルや肉弾戦へのぶちかましで、複数名の相手を巻き込む。最後は向こうの苦し紛れのキックを誘い、好位置で自軍ラインアウトを獲得できる。

 そのプロセスと狙いを、リーチ本人はこう説明する。

「チームの狙いです。(蹴り返す選手が)1人になる状態で蹴らせる。また、キックを遠くに飛ばせない人に蹴らせる」

 今年6月まで約1年半、主将だった31歳の堀江翔太は、「若いリーダー陣にストレスが行っているけど、彼らがいいチームを作っていけるのかなと思います」。リーチに加え、日野剛志や布巻峻介といった若手リーダー候補のグラウンド内外での動きが団結力を生んでいると見る。そしてその先頭には、献身的でシビアな主将がいる。

「(フランス代表戦で)誇れるところは、開始から最後までアタックマインドセットを持ち続けられたところです」

 自国開催のワールドカップ開幕まであと2年を切った。12月から再開の国内トップリーグでは東芝の一員として戦うリーチは、大舞台で戦えるチームを作るべく冷静に先を見据える。
(文:向 風見也)

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