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ここに来て人生が変わった。170pの1番、鹿子島良輔(流経大)の充実。

写真右が流経大PR鹿子島良輔。よく動き、よくタックルする。(撮影/松本かおり)


 白いジャージーの背番号1が何度も刺さるシーンを見た。
 11月26日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた関東大学リーグ戦1部、東海大×流通経済大。31-5のスコアで東海大が勝利をつかむも、流経大のPR鹿子島良輔(かごしま・りょうすけ)は何度も何度もタックルをした。
「中学校、高校の時に教わった古賀政治郎先生に、『ディフェンスから入ればアタックもついてくる』と教わったので、いつも(試合では)ディフェンスから、と思ってプレーしています」
 170p、101sの小さな体でも仲間たちの信頼が厚いのは、そんなプレースタイルからだ。今季は中大戦こそ途中出場だったが、他の6試合すべてで1番を背負った。

 福岡県立輝翔館中等教育学校出身。2004年、八女市黒木町に開校した公立中高一貫校の5期生だ(校歌の作詞者は、学校のある町の出身である女優の黒木瞳さん)。
 先輩に誘われ、中学入学後にラグビーと出会う。辞めようと思ったこともあったけれど、前出の古賀先生に説得され、感化を受けてこのスポーツの面白さを知った。
 HOやNO8をやっていた高校時代。3年時は国体の福岡選抜候補に入り、セレクションも兼ねた関西遠征に参加するはずだった。しかし出発前日、学校での練習中に鼻を3か所骨折。遠征参加はなくなった。
 高校最後の試合は、花園予選の東福岡戦だった。7-103。唯一のトライはモールで奪ったもので、その核になったのがこの人だった。

 ほとんど無名と言っていい地方の高校生が、強豪大学でプレーを続けようと思ったのも恩師、古賀先生のすすめがあったからだ。
「どうせやるなら関東で」
 その言葉が背中を押してくれた。
「流経は、いろんな高校の選手が試合に出ている印象がありました。だから、自分にもチャンスがあるかな、と思って進学を決めたんです」
 大学2年生の途中からPRに転向した。ラインアウトのスローイングが不得手な自分にコーチが進言してくれたからだ。
 周囲も認める努力の人。全体練習後にスクラム練、スピードトレーニング。ウエートトレにも励んだ。ベンチプレスなら150sを挙げる。
 気持ちも強い。小柄でも大きな相手に負けないのは、妥協せず努力し続ける姿勢と、向かっていく気持ちがあるからだ。
 そんな人間性を知るたくさんの人が応援してくれる。

 ラグビーに感謝していると言った。
「流経に来て人生が変わりました。ラグビーをやっていなかったらいまの自分はないだろうし、この大学に来ていなかったら、トップレベルでやれることもなかった。ラグビーを高いレベルで続けていくこともできなかったと思うんです」
 以前は警察官か公務員になろうと思っていた。しかし、龍ヶ崎の地で日々を必死に過ごした結果、出身地のトップチャレンジリーグ所属チームから声がかかった。
「社会人になっても高いレベルでプレーを続けていけるなんて思っていませんでした。流経に来て本当に良かった」
 東海大戦後は左腕を三角巾で吊っていた。小柄なPRは、いつもすべてを出し切ってピッチを出る。

 5勝2敗。11月26日の試合で関東大学リーグ戦1部の全日程終え、3位となった。大学選手権に向け、「東海大戦で、まだまだ足りないものがわかった。そこを修正して、残りのシーズンにチームとしてもっと成長したい」と話した。
「流経は、ひとつにまとまると凄い力を出すチームです。だから4年生を中心に、そういうムードを作っていきたいですね」
 人生を豊かにしてくれた4年間を悔いなく終えたい。






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