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NZはパリでヒヤリ、アイルランドは南アに快勝、豪州はウェールズ戦13連勝


フランス選手にダブルタックルされるNZのマット・トッド(Photo: Getty Images)

 11月のテストマッチシーズンが11日から本格的に始まり、ヨーロッパ各地で火花が散った。

 日本代表が11月25日に挑む相手、現世界ランキング8位のフランス代表は、パリ(サンドニ)のスタッド・ドゥ・フランスで同1位のニュージーランド代表と対戦し、18−38で敗れたものの、最大26点差から追い上げて王者を慌てさせた。

 前半はニュージーランドのトライショー。8分にHOデイン・コールズがゴールラインを割って先制すると、21分にはSOボーデン・バレットからロングパスをもらったWTBワイサケ・ナホロがフィニッシュ。35分にもゴールに迫るとCTBソニービル・ウィリアムズがディフェンス裏にキックでボールを転がし、いち早く反応したCTBライアン・クロッティがインゴールで押さえ得点した。38分には相手の落球からチャンスを広げて、WTBリーコ・イオアネが左タッチライン際を駆け上がり、FBダミアン・マッケンジーにつなぎ、FLサム・ケインと渡ってトライ。

 一方、前半はWTBテディ・トマの1トライのみに終わり、5−31で折り返したフランスだが、後半の立ち上がりから反撃を開始し、雨で帰りかけた観客の足を止めたかもしれない。
 PGで3点を入れたあとの46分(後半6分)、この試合が4キャップ目となった20歳のSHアントワーヌ・デュポンが自ら仕掛けて好走でゴールに迫ると、アドバンテージをもらったフランスは、SOアントニー・ベローがインゴールへキックパス、すると、空中でフランス選手とボールを競ったニュージーランド代表のソニービル・ウィリアムズが手で外にはたき出してイエローカード、フランスにペナルティトライが与えられた。

 流れは変わり、フランスは51分にスクラムでPGチャンスを得、3点追加。18−31と13点差に詰める。ニュージーランドに反則が続くようになり、フランスは攻め続けた。
 が、王者ニュージーランドは耐えた。75分、自陣深くでの相手ボールスクラムを押し、ペナルティを獲得してピンチ脱出。終盤には久しぶりにゴール前へ攻め込み、確実にボールをつないでWTBナホロのトライで締めくくった。

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ボールをつなぐオーストラリアのショーン・マクマーン(Photo: Getty Images)


 横浜で日本代表に快勝したあと英国へ飛んだオーストラリア代表は、カーディフでウェールズ代表と対戦し、29−21で制している。2019年のワールドカップ日本大会で同組に入る両チームだが、オーストラリアは2009年11月からウェールズには負け知らずの13連勝となった。
 先制を許したオーストラリアだが、前半12分にラインアウトからモールで押し込み逆転。その後、ウェールズにトライを奪われたものの、21分には敵陣22メートルライン内で辛抱強く攻め続け、ゴール前でフラットパスをもらったLOアダム・コールマンが突っ込んで再び先行した。オーストラリアはハーフタイム前にもゴールに迫ると、FLマイケル・フーパーがきっちり取り切り、22−13で折り返す。
 後半は流れが変わりかけたが、62分、ウェールズがテンポよく攻めていたところ、ゴールドジャージーのFBカートリー・ビールがタックル後にボールを奪い返して約60メートル走り切り、オーストラリアに大きな追加点が入った。
 67分に主将のフーパーが反則でシンビンとなったオーストラリアだが、数的不利な10分間を耐え、試合終了前に1トライを許したものの、29−21で逃げ切った。


 2019年ワールドカップで日本代表と同組に入るスコットランド代表は、地元エディンバラのマレーフィールドでサモア代表と対戦し、44−38で激しい点の取り合いを制している。敗れたサモアは、2年後のワールドカップ出場権をまだ獲得しておらず、国のラグビー協会が財政難で窮地とはいえ、才能と身体能力に恵まれている男たちはやはり難敵だった
 前半はスコットランドが主導権を握った。1分、キックを巧みに使ってバウンドボールを手にしたFBスチュアート・ホッグが先制すると、34分にはCTBヒュー・ジョーンズがゴール左を襲い、サモアのタックルミスもあってコーナーに飛び込み追加点。ハーフタイム前にはラインアウトからモールで前進してHOスチュアート・マカナレがゴールに突っ込み、25−10で折り返した。
 後半早々にもスコットランドがモールで押し切り、22点差に広がったが、サモアはワンサイドゲームにはさせなかった。
 前半に奪っていた1トライと同じように、FWが強さを発揮してピック&ゴーでゴールに迫り、49分、62分と連続トライが生まれた。65分にチップキックの処理ミスから失点したサモアだが、2分後にトライを取り返し、再び点差を広げられてすぐの76分にも、FLオフィサ・トレヴィラヌスが空いた中央のスペースを抜けてゴールに持ち込み、6点差に詰めてホームチームを慌てさせた。
 結局、逆転はできなかったサモアだが、ワールドカップで同組に入る可能性があるスコットランドに嫌なイメージを植え付けたに違いない(サモアはワールドカップ予選で、欧州2位とのプレーオフを制せば、日本、スコットランド、アイルランドと一緒のプールAに入る)。


 2年後に日本の強力なライバルとなるもう1チーム、アイルランド代表は、地元ダブリンで南アフリカ代表に38−3で快勝した。ちなみにアイルランドと南アは、フランスとともに2023年ワールドカップの招致に立候補しており、評価報告書で最も点数が良かった南アがヒートアップする招致合戦をリードしていると言われているが、代表チームによる直接対決ではアイリッシュファンが喜ぶ結果となった。
 序盤にPGで得点を重ねたアイルランドは、24分、ボックスキックのルーズボールを拾ったWTBアンドリュー・コンウェイがゴールへ駆け抜け、14−0で前半を終えた。
 アイルランドはNO8のCJ・スタンダーやHOローリー・ベストなどが激しくファイトしてブレイクダウンを支配。一方の南アは、パスやハイボール争奪時などでハンドリングエラーを重ね、反則も多く、10月にニュージーランド代表と1点差の激闘を繰り広げたときのような本領を発揮することができなかった。
 アイルランドは、この試合が3キャップ目となった21歳のWTBジェイコブ・ストックデルなどが躍動し、ラスト10分間で3トライを挙げ、快勝した。


 来年6月に来日して大分で日本代表とテストマッチをおこなう見通しのイタリア代表は、地元カターニアでフィジー代表を19−10で下している。
 イタリアは3−3で迎えた前半27分に、ゴール前のスクラムから攻めてFWのパワープレーでトライを獲得。38分にフィジーのダイナミックなLOレオネ・ナカラワに走られて同点とされたが、後半はスクラムでペナルティを得るなどしてPGで得点を重ね、今年6月(敵地スバで●19−22)のリベンジを果たした。

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ファーストトライを奪うイングランドのNO8ネイサン・ヒューズ(Photo: Getty Images)


 世界ランキング2位のイングランド代表は、2019年ワールドカップで同組に入るアルゼンチン代表とトゥイッケナムで対戦し、21−8で勝利を手にしている。
 前半21分にアルゼンチンのFBホアキン・トゥクレットが危険なプレーでイエローカードを受けると、数的有利になったイングランドは23分、テンポよくボールを動かしNO8ネイサン・ヒューズがゴールに持ち込んだ。
 イングランドがSOジョージ・フォードのブーツで着実に加点したのに対し、アルゼンチンは3人のキッカー不調(ゴールキック失敗5本、成功率17%以下)が響いた。
 しかし、イングランドの堅守にも手を焼いていたアルゼンチンだが、終盤にノーペナルティで30フェイズを重ね、SOニコラス・サンチェスがゴールラインを割ったのは、次につながる大きなトライとなった。


<2017年11月11日 テストマッチ結果>
・フランス 18−38 ニュージーランド
・イングランド 21−8 アルゼンチン
・ウェールズ 21−29 オーストラリア
・アイルランド 38−3 南アフリカ
・スコットランド 44−38 サモア
・イタリア 19−10 フィジー
・ジョージア 54−22 カナダ
・ドイツ 45−12 ブラジル
・モルドバ 7−59 オランダ
・イスラエル 44−8 ボスニア・ヘルツェゴビナ
・ルクセンブルク 64−0 エストニア
・キプロス 42−5 オーストリア

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