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決勝は早実×目黒、久我山×東京に 「第97回全国高校大会東京都予選」


早稲田実業×東京朝鮮。逆転ゴールを決めた早実SO小泉は仲間と抱擁(撮影:見明亨徳)

 冬の花園「第97回全国高校ラグビー大会」出場を争う東京都第1地区、第2地区予選準決勝が11月5日、江戸川陸上競技場でおこなわれた。
 第1地区。今季、新人大会と春季大会を制している目黒学院は、7大会ぶり出場を狙う本郷から10トライを挙げ、64−26と一蹴した。4大会ぶりの出場を狙う。目黒の相手は早稲田実業になった。早実は東京朝鮮に試合終了まで12−17とリードされたが、最後のワンプレーでトライを奪い同点に。コンバージョン(G)が決まり19−17で逆転勝ちした。昨年度、決勝で敗れた悔しさを晴らす。
 第2地区。國學院久我山と明大中野が対戦した。両校は、昨年度、第2地区決勝で19−19と引き分け、抽選で明大中野が花園へ出場した。試合は最初から久我山がトライを量産し10トライ、60−7で大勝した。東京は保善のディフェンスに苦しんだが着実に加点し、55−22で振り切った。2大会連続の出場を狙う。

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早実応援席が逆転を後押し。同校野球部、清宮幸太郎選手(中央)の姿も(撮影:見明亨徳)

■早実が大逆転で花園王手

 先週の台風22号影響下から一変、快晴となった。前半、早実が6分、東京朝鮮陣の左ラインアウトからオープンへ回すと、あっさりとSO小泉怜史が右中間へトライを決めた(Gも自ら決めて7−0)。15分過ぎまで早実がペースを握った。16分、朝高がようやく早実陣へ入り右ラインアウトを得た。得意のモールからラックで仕掛けた。早実がオフサイドを犯す。ボールを持ったSO金裕平が右端へ飛び込んだ(7−5)。勢いに乗った朝高、前半終了間際にやはり左ラインアウトから執拗にフォワード周辺で攻めると、LO辺浩鐘が逆転のファイブポインターとなった(Gも成功し7−12)。

 後半も開始1分、ラインアウトを朝高が活かした。左ラインアウトから順目へ、次は左へ回す。左WTB崔然武が左隅へ運び7−17と差を広げた。残り10分で試合が動いた。朝高が早実陣内へ入る。キックを早実がチャージ、ボールを確保すると右WTB今駒有喜が右中間インゴールに入った。12−17と逆転圏内へ。しかし終了前29分、朝高が早実ゴール前でラインアウトを得た。この攻めを早実がしのいだ。朝高の反則でスクラムを選択。自陣からボールをつなぐとSO小泉がラインブレークしWTB今駒へ。今駒が連続トライで同点とした。最後は小泉が慎重にGを成功し、逆転し終えた(19−17)。

 最後の最後で敗れた邵基学(ソ・キハク)朝高監督は目を赤くしながら「前半から書いてきたシナリオ通りに運べた。最後、トライを取り切っていれば。早実が外に回す対策もできていたが」と述べた。逃した花園は兄弟校の大阪朝鮮高に託す。
 2試合連続の後半逆転勝ちに早実・大谷寛ヘッドコーチは割り切っていた。「最後、取れなければ自分たちの力がここまでと。ラインアウトの精度も悪く前半からゲームをコントロールできなかった。中西(亮太朗主将)らがよくやってくれた。(目黒との決勝は)春季大会で負けている(準決勝で8−43)。目黒のパワーあるランナーを止め続けるディフェンスしかない」。

 この日、早実のバックスタンド応援席には硬式野球部、日本ハムにドラフト1位指名の清宮幸太郎選手も訪れ仲間たちを声援し続けた。中西主将も「来るかもしれないと聞いていた。学校では『絶対、全国に行く』と話した」。夏の甲子園を逃した同級生の思いも花園へもっていきたい。

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目黒(エンジ)がパワフルな攻撃を見せ続けた(撮影:見明亨徳)

■目黒が本郷を寄せ付けず

 前半から目黒が圧倒した。2分、最初の攻撃でSOプスパコム・ピーラナツが左中間にトライを奪うと、5分後、ピーラナツが連続トライを決めた。さらに15分には本郷陣22メートルの本郷ボールスクラムをターンオーバーし、NO8ハラシリ・シオネが豪快に走り切った。シオネは21分にもラインアウトからモールで押し込んだボールをインゴールへ置いた。前半で5トライを取り、33−5で折り返した。
 後半最初の得点も目黒。1分、左WTB小高巧が中央へトライし、Gは右WTBエドバー・マビンが蹴り込んだ。本郷も7分に右ラインアウトからモールを組み目黒ゴールへ迫る。執拗にアタックを繰り返し、NO8大越貫が中央へ決めた(G成功で40−12)。
 目黒はここからまたもパワーランナーたちが見せた。11分、NO8シオネ、15分はSOピーラナツ、19分にはシオネが4本目のトライなど計10トライを畳み込んだ(64−26)。

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久我山(紺)が明大中野を1トライに抑え快勝(撮影:見明亨徳)

■第2地区は久我山と東京が決勝進出

 第2地区準決勝。最初の試合は國學院久我山対明大中野。昨年度の決勝戦で同点引分けだった両校の対決は、久我山が制した。
 入りから明中陣へ入り続けた久我山。1分で右WTB杉本大雅が右端へ決めた。7分にはフォワード。FL小柳圭輝がトライを奪う。さらに5トライを追加し、前半7トライ、41−0として試合を決めた。後半最初は明中の反撃にあうも、右WTBに入った衣笠竜世の連続トライなどで、60−7で試合を終えた。
 快勝にも久我山・土屋謙太郎監督は「春季(45−0)、明中に勝った。きょうはディフェンスのバランスが悪いところがあったので修正したい。東京は(昨年度)花園経験がある。うちはチャレンジャーで臨みたい」と話した。東京とは、2年前、決勝で12−12と引分け、抽選で久我山が花園へ行っている。

 続く試合。先制は東京。前半4分、保善ゴール前5メートルの左ラインアウトからLO小池隆成が左中間へトライを奪った(7−0)。しかし保善の果敢なディフェンス、才能あるランを見せるWTB齋藤佑哉らが躍動した。12分、保善がトライを返す(7−5)。15分すぎから5分間で東京が2トライし、19−5とする。保善も28分にトライするも、前半終了前に東京LO小池がゴール前の反則からトライを取り切って26−10で終えた。後半、東京はバックスもいかしたアタックを見せ、20分すぎまで4連続トライし、試合を制した(55−22)。
 東京勝利にも森秀胤監督は「前半、フォワードが近場勝負で行けると判断し、ゴリ押ししてしまった。内から外へ回し、さらに内へ返すという取り方をしないと。後半はできていた」と反省を口にした。

 両地区の決勝は11月12日、江戸川陸上競技場でおこなわれる。 
(文:見明亨徳)

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東京LO小池が先制トライを奪う(撮影:見明亨徳)

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