女子

見事、ストライク! サクラフィフティーン齊藤聖奈主将、楽天戦で始球式。

堂々と投げた齊藤聖奈主将。(撮影/井田新輔)


 キャプテンがマウンドに向かう姿を見て、WTB平野恵里子はこう思った。
「その姿を後から見ていたのですが、ワールドカップで戦いに行くみたいな感じでかっこよかった」
 堂々としていたということだろう。
 10月10日、仙台・コボスタ(Koboパーク宮城)でおこなわれた東北楽天ゴールデンイーグルス×千葉ロッテマリーンズで女子日本代表(15人制)のHO齊藤聖奈主将が始球式をおこなった。

 この日の試合は、パ・リーグ3位でクライマックス出場を決めている楽天の今季最後のレギュラーシーズン試合。また、女子ラグビー(サクラフィフティーン、サクラセブンズ)のサポートをする株式会社青南商事の協賛による「SEINANデー」だった。
 その縁で、8月の女子ワールドカップでチームをまとめたリーダーが大役を務めた。
 本来は9月17日に舞台が用意されていたが、同日の試は台風の影響で中止となった。そのため、この日あらためて同カードと始球式がおこなわれた。

 多くのファンの前での特別な経験を「楽しめた」と振り返ったキャプテン。慣れないことに緊張はしたものの、「審判の方が気楽に話しかけてくださった」と肩の力を抜いて振りかぶった。
 ストライク!
「試合前に室内練習場で投げたときには暴投もあったのですが、うまくいきました」
 多くの拍手を浴びた後はスタンドから試合を楽しんだ。

 まさにボールパークと言っていい同スタジアム。実際にその空気を吸い込んだ齊藤主将は思った。
「そら(楽天の、プロ野球の)ファンになりますね。それくらい楽しいんですよ。観戦していると、それぞれの選手のテーマソングが流れたりして楽しく応援できる。野球を知らない人も巻き込む仕掛けがたくさんありました」
 ラグビー場もこんな雰囲気にできないかな。そう思った。

 アイルランドで世界を相手に戦った日々から1か月半強。アスリートとして最高の時間を過ごしただけに、なかなか日常に戻れなかった。
 そんな気持ちから、所属する三重PEARLSでの活動にあらためてフィットできるようになったのは最近のことだ。彼の地での5試合は、それほど濃密だった。
「次のワールドカップに向け、いい準備をしていきたい。あらためて、そのスタートを切ったところです」
 この始球式も、いい区切りとなるだろう。

 主将の渾身の一球を見つめた平野は、試合前にマイクを持ってファンの前で話した。
「サクラフィフティーンがワールドカップに行ってきたこと、日本一を狙う楽天の戦いはまだ続くので、自分たちも同じように戦い続ける気持ちを話しました。でも、マイクで話す声がスタジアム内でこだまするように響いているのを聞いて…緊張で頭の中が真っ白になったんです」
 それでも、どん欲に上を狙う意志は多くの人に伝わった。
 釜石出身。東北の人たちと心はつながっている。

 試合は5-0で楽天がロッテに快勝した。
 集まったファンは2万379人。
 平野恵里子のメッセージ、齊藤聖奈のストライク投球が、女子ラグビーの認知度アップにつながるといいな。

hirano

多くのファンの前でスピーチした平野恵里子(写真右)。(撮影/井田新輔)

sssdsワールドカップ2019wwラグリパcolumn2

hhhhRM【クイズでスポーツがうまくなる】dd