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山下体制2季目の早大、「夏・帝京」を大差で落とす…。活路は。


8月16日には菅平で大東大と練習試合をおこなった早大(撮影:清水良枝)

 大学選手権で史上最多となる15度の優勝を誇る早大は8月20日、長野・菅平サニアパークで同8連覇中の帝京大に0−82で大敗した。夏合宿中の練習試合とはいえ、当事者やファンにとっては目を覆いたくなるスコアだろう。

 もっとも就任2年目の山下大悟監督は、かねて「この時期にこれをやって、この時期にこれを…という計画は立てている。それ通り、やっていくだけです」と話す。そのプロセスとは。

「チームディフェンス」「ブレイクダウン」「スクラム」を強化の3本柱とする現体制2季目。春季大会Aグループを1勝4敗で終えると、7月30日〜8月10日には網走でキャンプを張った。13日から13日間ある菅平合宿を経て、9月16日から関東大学対抗戦Aに挑む。

 今夏のロードマップについて、FLの加藤広人主将はこう説明していた。

「FWはラインアウトモールを、チームとしてはキックチェイスなどアンストラクチャー時のプレー、走り込みなどをしっかりとやってきました」

 さかのぼって8月16日、早大菅平グラウンドで大東大を21−17で制した際、指揮官はこうも話していた。

「アタックは、去年からの形をそんなにアップデートしていない。それは、もっと後にやろうと思っている」

 というのも、昨季ルーキーながら主戦級だったSH齋藤直人、SO岸岡智樹、CTB中野将伍は、故障や20歳以下(U20)日本代表選出で離脱中。本来なら3人ともU20日本代表に選出されて8月29日〜9月10日のワールドラグビーU20トロフィー(ウルグアイ)に出る可能性もあっただけに、山下監督はこんな腹案を練っていた。

「彼らが帰ってきてからもう少し、アタックをやりたいと思っています。(大東大戦では)ファンダメンタルのところで欠けているところも多かった。でも、そこはこれから試合をやっていけばよくなる。いまやっていることをレビューして、やっていくだけです」

 1年生WTBの古賀由教を含めたU20組の合流は9月中旬以降とされるなか、今夏のチームは新たな攻撃のフレームワークをあえて持たず、主力候補を欠いたまま帝京大にぶつかったこととなる。

 相手は、長年かけて力強さと試合中の修正力を積み重ねてきたチャンピオンチーム。早大は昨秋の関東大学対抗戦Aの試合でぶつかった際(11月6日/東京・秩父宮ラグビー場)も、序盤に気圧されるや3−75で屈した経緯がある。今度の黒星は、想定されたなかでの最悪のシナリオだったと言えそうだ。

 早大は10月28日、秩父宮でおこなわれる対抗戦Aのゲームで帝京大と再戦する。夏の80分のレビューや今後の攻撃面でのバージョンアップを活かした、劇的な改善が期待される。
(文:向 風見也)

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