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常勝・帝京大の新司令塔候補。「クリエイティブ」目指す北村将大の知性に迫る。


8月15日、明治大戦でプレーする帝京大の北村将大(撮影:福島宏治)

 大学選手権8連覇中の帝京大で新司令塔候補とされる1年生は、流れるように語った。

「夏合宿に入ってからはアタッキングマインドをテーマに、どんな局面でもチャレンジしていこうとチームで決めて取り組んでいたので、自陣からでもチャンスがあればどんどん攻撃していこう、ディフェンスでも(大きく押し返すなどの)チャンスがあればどんどん狙っていこう、ということでした。きょうはそれが完璧だったかと言われればまだまだなんですけど、よかったところもあった。成長できていたのかなと思います」

 長野・菅平高原での夏合宿中だった8月15日、同・サニアパークで明大との練習試合をおこなった後のことだ。奈良・御所実高から入学したばかりながら春季大会の途中から主力組に参画した北村将大は、この日も先発SOとして55分間、プレーした。

 帝京大は序盤から、陣地を問わず左右へ展開した。BKラインの先頭に立つ北村は、目の前の防御を引き付けながらパス。大外の受け手を気持ちよく走らせた。簡単なようで難しいとされる動きを、全うした。

「相手の状況を見て、行動する。自分はアタックラインを上げることを意識づけてやっている。SOがパスマシンになったり、常にボールキャリー(突進)ばかりだったらバランスが悪くなる。相手を見てやっていけたらいいなと思っています」

 身長171センチ、体重78キロ。決して大柄ではないが、新しい環境でも持ち前のインテリジェンスに評価が集まる。56−27で勝った明大戦後、岩出雅之監督は「賢い子。無理せず、きちっと丁寧にやれるプレーをしていますね」と見立てを明かす。

 HOの堀越康介は、こんな具体例を挙げる。

「監督が仰ったことに対しても、しっかりと(内容を)理解して話したりもする。1年生のなかでは飛び抜けて頭がいいなと思います」

 帝京大では昨季まで4年間、松田力也が正SOに君臨してきた。在学中に日本代表入りした松田の抜けたポジションにあって、北村は「春は慣れないことが多く、受け身の状態。でもいろんな経験をさせてもらって、自分からチャレンジしようといういい意味での自信がついてきました。これも、アタッキングマインドということなのですけど」。疑問点があれば先輩に質問をして、頭をすっきりさせたいと強調する。

「考えて理解する、ということをやろうと考えていて。わからないことは先輩に聞いて、理解しようとしています。中途半端にやっては意味がないし、理解しないと行動に移せない。そこは意識します」

 岩出監督に「すぐに松田力也のようにはならないけど、コツコツ育てますよ」とエールを送られる北村は、「形通りなら誰でもできる。でも、SOとして対応して、クリエイティブにゲームメイクをしていきたい。スキルも大事ですが、まずは頭を使う」。折り目の正しさと負けじ魂を同居させる帝京大にあって、象徴的な選手がまた現れた。
(文:向 風見也)

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