女子

大敗も心は折れず。サクラフィフティーンの感じた上位国の力、そして今後。

日本代表はよくタックルするも、そのシーンを継続しきれなかった。(撮影/出村謙知)


 悔しい。思った以上に(相手が)強かった。試合への入りが…。
 大敗後のそれぞれの体感だ。
 LO櫻井綾乃の言葉は全員の総意かもしれない。
「体を作り、フィジカル面を仕上げてきたつもりでしたが、相手はそれ以上でした」
 女子日本代表(サクラフィフティーン)は世界の強豪に歯が立たなかった。

 今回で8回目となる女子ワールドカップ(Women's Rugby World Cup 2017)が8月9日にアイルランドで開幕した。プールマッチはUCD(University College Dublin)のキャンパス内にあるザ・ボウル、ビリングス・パークのふたつの競技場が戦いの場。プールCに入ったサクラフィフティーン(ワールドランキング14位)はこの日、フランス代表(同4位)とビリングス・パークで初戦を戦った。

 14-72。12トライを許す80分は、キックオフされたボールをキャッチできぬシーンから始まった。そのボールを拾ったFLロマネ・メナジェールがインゴールまで走り切ったのが開始12秒。「最初の20分と最後の10分」が勝敗の鍵を握ると肝に銘じて戦いに挑んだチームは、そこでつまずき、浮き足立った。
 前半17分までに4トライを許して0-22。25分にラインアウトからフェーズを重ねた後のPKから速攻を仕掛けてNO8マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェがトライを決めるも、ハーフタイムを7-29で迎えた。

 後半に入っても流れは変わらなかった。
 サクラフィフティーンは前半からPR江渕まこと、SH津久井萌らを中心に、低く、激しいタックルを何度も見せるのだが、それ以上に防御を破られるシーンが多かった。強みにしたはずの組織的防御がフランスのパワーとスピードに翻弄されて崩壊。スクラムも圧力を受け、ラインアウトも成功率が低かった。
 有水剛志ヘッドコーチは言った。
「試合への入りも含め、フランスに通じる対応力を私がつけてあげられなかった」
 ミスから混乱に陥り、準備してきたことを100パーセント出したときには攻守とも対抗できるシーンもあったが、それを継続できずに崩壊した。

 選手たちは、口々に相手の力が想像していた以上だったと話した。
 HO齊藤聖奈主将は、自信を持っていたセットプレーでの劣勢を「駆け引きの部分でやられた」と唇を噛んだ後、「一人ひとりの走力が思っていた以上で、ワン・オン・ワンのタックルで切り裂かれた」と振り返った。SH津久井も「カバーディフェンスがいつも通りだと追いつかなかった」と言った。
 ただ、ベストの状態で大会に臨んできた世界上位国のレベルに面喰らう一方で、スコアほどの力の差はないとも感じた。

 この日、前半はほとんどボールを持てなかったFB清水麻有は、「攻める時間が少なくてフラストレーションを感じた」と話しながらも、「その少ない攻撃機会でもトライをとれた」。自分たちのスタイルに持ち込みさえすれば攻略できる手応えを感じた。
「現実はしっかり受け止めます。でも、(このレベルを)経験できたことで、次の試合に向けて(世界上位国に対応するための)いい準備ができると思います」
 中3日でアイルランドと戦い、ふたたび中3日でオーストラリア戦。その後も2試合が控える。
「切り替える」
 その言葉も全員から出た。

 怪我人も出た。好タックルと思われたCTB冨田真紀子のタックルが高く、危険と判断されてレッドカードになり(後半28分)、今後の出場に影響があるかもしれない。しかし、それでも戦いは続く現実の中で、誰も下を向いてはいない。
 指揮官は「アイルランド戦でベストゲームをしたい」と話した。短期間でやれることは限られているが、次はもう未知のレベルと対するわけではない。チームと個々の対応力が求められる。




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