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「自分で持っていく。予測と反応は一段と」 野口竜司、代表ツアーを振り返る


6月のルーマニア戦でトライを挙げた山田章仁と抱き合う野口竜司(撮影:Hiroaki. UENO)

 今春の4〜6月におこなわれたラグビー日本代表のテストマッチ7試合全てに先発した東海大主将の野口竜司は、成長を実感しながら学生ラストイヤーを過ごす。

 昨春に代表デビュー。昨秋着任のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチに落ち着いたプレーぶりを買われ、ベストメンバーの揃った今年6月のツアーでも全3試合でFBのスターターを担った。鋭い仕掛けでゲインラインを切る場面を多く作り、後にこう振り返った。

「自分の持ち味を活かさせてくれるチームメイトがいたから動けた部分があった。周りを使い過ぎるよりも、自分で(ボールを)持っていくことも大事だと気付いた。以前までなら(自身の外側の)WTBまでパスを回していたところでも、自分でキャリーすれば(自身の周りの)サポートも寄りやすかったり、ブレイクダウン(接点)をより前で作れたりする。それを試合や練習を通して気づけたのが、自分としては収穫でした」

 他に手ごたえを掴めたのは「ターンオーバーボールへの反応」だと言う。味方が相手ボールを奪った瞬間などに、持ち場の最後尾から一気に駆け上がり攻めへと参加。「予測と反応は一段と上がった」と感じられたようだ。

 FBの仕事となる相手のキックへの防御についても、質を高められたという。2015年のワールドカップイングランド大会に出たWTBの山田章仁から助言を受けることで、より余裕を持った位置取りができるようになった。

「前までだとグラウンドの端から端まで(球の動きを)追いかけていた分、(その時の立ち位置と)反対に振られた時に追い付けなくなったりしていたことがあったとわかりました。アキさんと一緒にやっていくなかで『そこまで(幅広く)カバーしなくていい』と聞いたりして。それで自分の動く幅を狭くしたら、その分(自分が対応すべきキックの落下地点まで)早く動くことができた。(相手のキックは)真ん中あたりで待って、(蹴られた瞬間の)反応でカバーできると知れたのはよかった」

 日本代表は11月に再度ツアーをおこなうが、その前に国内シーズンが開幕。野口のいる東海大は9月から、関東大学リーグ戦1部に挑む。チームリーダーとして仲間を引っ張る野口は、開幕前の個人的な課題のひとつに「体重」を挙げた。「消費量が多いのか、代謝がいいのか、ご飯を食べても増えない…」と苦笑しつつも、列強とのぶつかり合いに耐えうるボディを構築したいと話す。

「(9月までの)2か月で3キロは増やしたいなと思っています。4キロ増やして1キロ減らすのが理想です。キレを持続させながら、うまく増やせたらいいです。体重は試合期に増やしても仕方ないですし、この時期にしか増やせない。自分としては無理にでも食べて、コントロールできたら一番いい」

 所属先のホームページによれば、現在は「身長177センチ、体重86キロ」。来る勝負の季節、さらにバージョンアップした姿を披露できるか。
(文:向 風見也)

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