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山沢拓也、初先発の香港戦に集中。「そこをしっかりやらないとその先はない」

前日練習でのSO山沢。仮想・欧州勢という側面もある香港戦でどんな司令塔ぶりを見せるか
(撮影:出村謙知)


 翌日にアジアラグビーチャンピオンシップ(ARC)、香港代表とのアウェー戦を控える日本代表が試合会場である香港フットボールクラブで前日練習をおこなった。
 2年後に控える地元開催ラグビーワールドカップ(RWC)のプール分けが決まって初のテストマッチとなる香港戦に関して、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(HC)は「ルーマニア、アイルランドを想定した戦いになる」と6月に控えるテストマッチシリーズ、そして2019年RWCも同組で戦うであろう(アイルランドは確定。ルーマニアも欧州予選1位でプールA入りする可能性が高いと見られている)欧州勢を意識した戦いとなることを明言。

「プロフェッショナルになって、香港はいい組織プレーをするチームになった。インテンシティもある。ベースにあるのはシンプルなUKスタイル」

 そんな仮想・欧州勢とも言える香港戦で、とうとう桜のジャージーの10番を背負うことになるSO山沢拓也は当然ながら「一番、気をつけたいのはゲームメイクのところ」と、自らの役割を語る。
「何をするかをいち早くまわりに伝えられるように、その時の状況も見ながら、先のことを考えて、戦術に沿った選択をしていきたい。初めて先発メンバーに選ばれて、この1週間は練習の時からジャパンのラグビーを頭だけじゃなくて、実際にプレーしながら覚えていけた。(ジョセフジャパンのやろうとしているラグビーも)少しずつ理解できるようになってきている」

 2試合の途中出場を経て、ARC最終戦かつ6月のリポビタンDチャレンジカップ2017前の最後のテストマッチで山沢を先発させることを決断したジョセフHCは「若くてポテンシャルがある。ジャパンの司令塔として試合をコントロールする立場になった時にどんなプレーをするのか楽しみ。SOは時間がかかるポジション。小野(晃征)も田村(優)も、いろんな経験を積んでいまの地位を獲得している。彼らに続いてもらいたい」と、期待を寄せる。

 2019年への直接的な道筋の第1歩になる意味合いも出てきた香港とのアウェー戦で重役を担うことになる若き司令塔だが、まだまだ自身が自国開催RWCでプレーすることなど、全く想像できないという。
「明日が代表として初めて10番なので、そこをしっかりやらないとその先はない」

「ワールドカップは過密スケジュール」
 RWC=タフな戦いというイメージを持っているという山沢。30℃を超える敵地に移動してのアウェー戦を経験することは「少しは役立つかな」。

 仮想・欧州勢である香港に対してジャパンの10番としてどんなプレーを見せられるかで、サンウルブズ組などシニアメンバーも合流する6月のテストマッチシリーズでも生き残れるかが決まるのは間違いないだろう。
 いまはまだ見えない2019年への道筋も、香港戦を終えた時には少しは描けるようになっているかもしれない。
(文:出村謙知)

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