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細田佳也はなぜ「腹、くくって」と語るのか。NDSで戦術理解し代表復帰狙う


NDSキャンプで充実した表情の細田佳也(撮影:松本かおり)

 日大からNECに入って6度のシーズンを過ごしてきた細田佳也が、ほほ笑みながら決意を明かす。

「腹、くくって…」

 身長192センチ、体重103キロという恵まれたサイズを誇り、100メートルを11秒台で走るダイナモ。29歳と中堅の年代に差し掛かるなか、この一言を繰り返した。

 言葉を発したのは3月8日、東京・辰巳の森ラグビー練習場でのことだ。日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(HC)が陣頭指揮を執る、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)の第1回キャンプに加わっていた。

 さかのぼって2月18日、福岡・ミクニワールドスタジアム北九州でもジョセフHC率いるトップリーグオールスターズの一員としてチャリティーマッチに出場。国際リーグのスーパーラグビーに挑むサンウルブズの壮行試合を兼ねたこの一戦では、21分間の出番を得た。12−24と敗れたものの、その際のランやコンタクトが評価されたのだろうか…。

 当の本人は、謙遜しながら応じる。

「チャンスをいただけたのはよかった。(チャリティーマッチは)僕のなかではあまり絡めなかったかなという部分があって、まだまだだと思っていたんですけど…」

 昨季は発足初年度のサンウルブズに入り、スーパーラグビーの公式戦13試合に出た。ところが今季のスコッドからは外れた。「単純にシーズン中のパフォーマンスがよくなかったから。課題を埋めていかないといけない」と自覚し、NDSで汗を流している。
 国内所属先のNECでは今季オフ、主力選手の多くがクラブを離れることとなった。同期で日本代表者の田村優、村田毅らが移籍を目指すなか、細田も周りから心配の声をかけられるという。

「腹、くくって…」

 覚悟を決める意志を語ったのは、この大量退部の件に触れた折だった。

「未知な感じで、皆に大丈夫かと言われて不安な部分もある。…ただ、そんななかでもやっていくしかない。中心人物が抜けるなか、僕らがリードしていかなきゃいけないのかなと思います。腹、くくって…」

 戦力の刷新がなされるホームチームで新たな顔役を任せられそうな細田は、13日からのNDS第2回キャンプにも帯同する。ジョセフ政権下に加わればブラインドサイドFLを任されそうななか、「戦術を理解しないとパフォーマンスを出すのは難しい。まず、そこを理解できるように…」。昨年6月以来の日本代表復帰に向け、チームシステムとその実行のためのスキルを習得する。
(文:向 風見也)

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