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「動ける」→「行かせてください」への道筋。布巻、NDSで徐々に復調誓う。


NDSキャンプでトレーニングに励む布巻峻介(撮影:松本かおり)

 日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(HC)肝いりの強化システム、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)の第2回キャンプが3月13日、始まった。

「僕は、個人としてのレベルアップを…」

 こう語るのは布巻峻介。昨秋、日本代表入りを果たした24歳のFLだ。身長178センチ、体重96キロのサイズながら、防御時の接点での激しさが光る。また昨季の国内トップリーグ終盤戦では、パナソニックでゲーム主将を任された。落ち着いて集団の先頭に立つ。

 NDSには、6日に始まった第1回キャンプから参加中である。大学生など代表未経験者を交え戦術やスキルの落とし込みをおこなうこの機会に、改めて「個人として…」と強調する。

「チームとしてやっていますけど、(練習内容は)ユニットごとのレベルを上げようとしている。そういう意味でも、ある程度は(連携強化よりも)自分にフォーカスを置いてやっています」

 今季は、国際リーグのスーパーラグビーへ日本から参戦するサンウルブズへ加入。もっとも2月1日の始動時は別メニュー調整をおこない、13日開始の北九州合宿を前にクラブを離れた。日本代表への入閣経験もある佐藤義人氏のもとでトレーニングをおこなっていた。

「個人を鍛える期間としてもらった。いい時間だったと思います」

 渦中、サンウルブズは黒星を重ねる。特に2月25日は、前年度王者のハリケーンズに17−83で完敗。会場は東京・秩父宮ラグビー場。布巻ら離脱組の多くは、スタンドで観戦した。

 今回の離脱のタイミングについては「お互いに話し合って(決めた)」と説明した布巻は、第1回のNDSキャンプ中、当時開幕2連敗中だったサンウルブズへの複雑な心境を明かした。

「特に開幕戦は間近で観たので、出たい気持ちは強くありました。でも、ここで焦ってはいけない、抑える、と。もっと、戦えるレベルにならなきゃいけない。動ける身体、というか」
 
 チームの一員としてもどかしさを覚えながら、いちアスリートとして焦らず自己管理する布巻。注目される復帰のタイミングについて、本人はどう考えているのだろうか。

「このキャンプが終わって戻るのが理想ですが、(復帰の基準には)時期は関係ない。僕の身体が上がれば、行ける。自分から『(サンウルブズの本隊へ)行かせてください』と自信を持って言えるための時間にしたいです」

 大まかな青写真を語る口調にも、決然たる意志をにじませる。「動ける」ようになる。国際舞台で活躍できるコンディションを、徐々に作り上げる。その延長線上で、チームの勝利に貢献したい。

 NDSキャンプは4月14日までおこなわれるなか、現在遠征中のサンウルブズは3月27日に帰国する。

(文:向 風見也)

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