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ドラマチックな同点決着。東京都高校新人大会は久我山と目黒学院が両校優勝。


國學院久我山は後半、フォワード一丸のモールでチーム3トライ目を挙げた

 東京都高校新人大会の決勝戦が2月5日、日本大学稲城グラウンドでおこなわれ、國學院久我山と目黒学院が19−19で引き分けて両校優勝となった。後半ロスタイム、目黒学院が劇的なトライ&ゴールキックを決めて同点に追いついた。試合後、新人大会優勝・準優勝校が参加する「関東新人大会」のための抽選がおこなわれ、國學院久我山が1位チーム、目黒学院が2位チームとして参加することが決まった。
 
 ときおり小雨が降る曇天の下、前半は國學院久我山が優勢だった。
 
 國學院久我山は、CTB大ア哲徳が好守に光ったひとりだった。ディフェンスではCTBコンビを組む阿部直孝と共に、トイメンのCTBヴァカラヒ・シオエリに果敢なタックルを繰り返した。「トイメンが強いということで、(CTB阿部と)ダブルタックルなどで体を張って止めようという話をしていました」(國學院久我山・CTB大ア)

 すると前半9分、そのCTB大アが巧みなステップで抜け出し、左中間に先制トライ。ゴールキックも決まり、國學院久我山が7−0と先制する。

 花園出場40回の名門・國學院久我山を率いる竹内伸光監督が「怖がらずにコンタクトをする生徒が多い」と称する新チームは、ここまで全3戦を完封で勝ち上がってきた。
 しかし20分、ブレイクダウンで劣勢ながら敵陣に入った目黒学院は、NO8ハラシリ・シオネの絶妙なオフロードパスを受けたWTBエドバー・マビンが、ディンフェンダーを振りほどいて右隅にグラウンディング(ゴール失敗)。國學院久我山に今大会初失点を浴びせる。

 しかし國學院久我山は前半終了間際、敵陣スクラムから連続攻撃を重ねると、ショートサイドを攻めたて、PR中西翔太郎がラインブレイク。そのまま走力を見せつけて右隅に押さえ(ゴール失敗)、12−5として25分ハーフの前半を折り返す。

 後半に入って最初にスコアを動かしたのも、國學院久我山だった。右サイド22メートル付近のラインアウトから、一気にインゴールまでなだれ込み、強力フォワードが雄叫びを上げた。コンバージョンも決まって19−5とする。

 14点のビハインドを背負った目黒学院。ノックオンなどハンドリングエラーが続いて攻撃が寸断していたが、後半18分、相手陣スクラムからフォワード攻撃を仕掛け、最後はPR山口泰雅がゴール下に押さえた。キック成功で19−12と追いすがる。

 目黒学院のベンチからは「あと7分!」の声。目黒学院の竹内圭介監督は「イージーミスした部分以外に関しては、今年掲げている『逃げないラグビー』を体を張ってやってくれていました」。
 内容には手応えを感じていた。

 すると試合終了間際、敵陣中央でペナルティを得た目黒学院は、1トライ1ゴールを目指してクイックリスタート。左右に連続攻撃を続け、悲鳴にも似た声援を受けながら、最後はNO8シオネが「3人くらいいた」という相手ディフェンダーを突破。同じトンガ出身である日本代表NO8アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコム)に憧れ、将来は「日本代表になりたい」という頼れる背番号8が、左中間に劇的トライを決めた。
 そして静寂のなか、トライ後のゴールキックをWTBマビンが冷静に沈めて、19−19。直後にノーサイドの笛が鳴り、両校優勝という結末を迎えた。

 試合後、関東新人大会のための抽選で、國學院久我山が1位、目黒学院が2位となったが、“新人大会優勝”という勲章は両校へ。

 両校優勝という結果に、國學院久我山の竹内監督は「単独で優勝できることに越したことはありませんが、この時期にしてはトンガの留学生によくタックルしていたと思います。甘いところはありますが、よく頑張っていました」と選手の健闘に一定の評価。

 一方、目黒学院で13年間コーチを務め、今季から監督に就任した竹内監督は、「優勝は新チームがスタートして目標としていたところでした」と満足。1季目となる監督業については「とにかくウチは、ラグビーに関わるスタッフが一生懸命やってくれていて、みんながひとつになってくれています」と感謝を口にした。

 両校は2月11日(土)、山梨・御勅使南公園ラグビー場で開幕する関東新人大会へ進出。
 関東の新人大会で優勝・準優勝した16チームが参加するトーナメント戦では、國學院久我山(東京・1位)が法政二(神奈川・2位)と、目黒学院(東京・2位)が明和県央(群馬・1位)と、それぞれ初戦を戦う。

(文・撮影/多羅正崇)

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突進する目黒学院のNO8ハラシリ・シオネ

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オレンジのスパイクを履いている中央の選手が劇的トライを決めたハラシリ・シオネ

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抽選時の國學院久我山NO8大石主将と、目黒学院のFB高橋主将

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