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接戦を制した早稲田が対抗戦A2位、敗れた明治は3位で大学選手権へ。


明治大の最後の猛攻に耐え、勝利した早稲田大(撮影:長岡洋幸)

 12月4日、今季国内最多となる2万1916人の観客が来場した伝統の早明戦が秩父宮ラグビー場でおこなわれた。試合は後半ロスタイムまで行方のわからない接戦となり、24−22と早大が勝利を手にした。

 序盤は明大が圧倒的に支配する。FWのコンタクトプレーで前に出ると、BKもCTB梶村祐介を中心にゲイン突破を重ねる。9分にはターンオーバーから大きくキックしたボールを早大がインゴール手前でタッチに蹴り出すと、明大がクイックスローインからFL井上遼が先制トライ。21分にも連続攻撃から早大の反則を誘うとSO堀米航平がPGを決めて10−0とリードを広げた。

 早大の反撃は26分、ラインアウトからPR鶴川達彦が意図的にポイントを作ると、逆目にSH齋藤直人が持ち出したところへWTB本田宗詩が走り込んでトライ。相手フロントローが立つスペースを狙ったもので、準備したサインプレーを決める。さらに34分には早大がPGを蹴り込んで10−10でハーフタイムを迎えた。

 後半はキックオフから早大がチャンスをつかむ。相手ノックオンのボールを確保すると2分間攻めてトライは奪えなかったが、敵陣でペースを握る。8分には敵陣ゴール前のスクラムで認定トライを獲得して17−10と初めてリードを奪う。このプレーで明大PR塚原巧巳がシンビンとなったが、14人の明大はひるむことなく攻め返す。前半同様の連続攻撃でHO佐藤公彦がトライ。17−17と同点にした。

 さらに23分にはCTB梶村が敵陣22メートル付近でボールをもらうと、逆サイドに走り、大外にロングパス。これをFL桶谷宗汰主将が左隅に勝ち越しのトライを奪う(22−17)。早大が敵陣に進んだのは33分。左右にボールを動かしながら、相手ゴール前でFWが前に出た瞬間、SH齋藤からの素早いパスがCTB中野将伍にわたり、防御の薄くなった中央を突破してトライ。ゴールも決まり、24−22と勝ち越しに成功した。「試合前から梶村さんを意識してきましたが、実際には何度もゲインをされて、どうにかしたかった。あそこはタイミングのよいボールでしたから」と中野。

 37分過ぎ、早大は明大陣でFWのサイドを繰り返して、ノーサイドまでボール確保を狙う。「ああいうプレーを選択するには早すぎた。そのマネージメントには課題が残る」と早大、山下大悟監督が振り返るように、明大防御の圧力から反則を犯して明大はPGチャンスを得る。左中間22メートル付近、2点差なのでPG選択がセオリーと思われたが、「FWはモールを組めればトライを取れる、そういう判断で勝負した」と明大・桶谷主将。実際にも早大陣ゴール前にFWが前進してモールを組んだが、パイルアップとなり、ノーサイド。

「最後はショットを狙うべきでしたが、全体的に攻めて反則が多すぎた。スクラムはペナルティをしないように取り組んできたのに、そこで反則を取られた部分は理解できなかった。スタンダードがどこにあるのか」と明大、丹羽政彦監督。

 スクラム強化は明日修正しろと言われても難しいもので、大学生は毎年1年間かけて作って来る。特に、昨年の日本代表に始まり、トップリーグでもスクラムの重要性が増している中、このシーズン深まった時期に解釈の違いが浮き彫りになるのは国内の整備すべき点だろう。

 マン・オブ・ザ・マッチを挙げるなら早大SH齋藤。山下監督は「前半の25分までは40点。そこからは80点、90点」と評したが、ここしかないパスの出し方などは1年生とは思えないもの。特に、CTB中野がトライを挙げたプレー選択は慶大戦での反省を活かしたように思える。

 早大は5人の1年生が先発したが、慶大、明大戦と連続で勝利したことは大きな経験に。「接戦を連続して勝ちきったのは大きい」と山下監督が話すように、勝って課題を修正できるのは若い選手には力になる。

(取材:福田達)

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