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天理大、春シーズン初戦 摂南大を49−24で降す

摂南大LOタンギパ・タリフォロフォラにダブルタックルを決める天理大。背番号7はFL金村拓海
(撮影:石田有知)


 天理大は4月16日、春シーズン初戦で摂南大を49−24で降した。
 一軍相当のA対戦となった前半は28−7と圧倒する。
 40分ハーフで行われたA、B、1年生の3試合すべてで、天理大は前後半でメンバーを総替えする。B戦は104−7、新人戦は58−0と3タテとした。
 監督の小松節夫は慎重に言葉を選ぶ。
「まあまあ、初戦としてはこんなもんとちゃいますかねえ」
 とはいえ、チームは昨年、4年ぶり8回目の関西制覇をした力を維持している。

 A戦前半は層の厚さを見せつけた。
 ケガなどによる「肩書持ち」の欠場は8人。
 ジュニア・ジャパンは、PR木津悠輔(由布C)、FL佐藤慶(天理B)、NO8ファウルア・マキシ(日本航空石川B)の3人。
 関西学生代表は1大学最多の8人が選出されたが、5人が出場しなかった。
 HO藤浪輝人(伏見工C)、PR赤平勇人(青森北C)、FL島根一磨(天理B)、CTB王子拓也(天理C)、WTB久保直人(天理B)。
 いわば一軍半のレベルでも、7人制日本代表候補のトゥア・サミソニら外国人留学生2人を擁した摂南大を圧倒する。

 主将の王子が欠場したため、A戦前半のゲームキャプテンは、井関信介(天理C)がつとめた。ジュニア・ジャパンメンバーから唯一出場の俊足は本来のWTBからFBに回る。
「前半は風上を取りました。だから、もう少し、キックを使ってエリアを取りながら試合を進めたかったのですが、春の最初の試合だし、初めて組むメンバーもいて、なかなかうまくいきませんでした」
 ゲームをグラウンド内でリードする者として納得はいかなかった。

 思惑とは違い、展開中心となったとはいえトライ数は4−1と差をつけた。
 前半1分、FL金村巧海(常翔啓光C)が摂南インゴールを陥れる。
 起点になったのは、お家芸のアングルチェンジ。SO立見聡明(明和県央A)が走路を右外に定めたところに、内に向けてFL岡山仙治(石見智翠館A)が一直線に突っ込む。そのラインブレイクが端緒だった。

 同17分にはWTB松田信夫(天理教校A)が2本目のトライを挙げる。
 5点につながったのは、5フェイズ前の息の合ったアタックだ。
 左からボールをもらった井関が外側にふくらむ。右についた立見は最初と同じ距離を保ちながら、外に開く。内、外に立つ人間を引き寄せ、井関はパス。立見はさらにボールを外につなぎ、ゲインラインを突破する。位置が入れ替わっても乱れはない。
 井関は同42分、大きなストライドでカットインしてディフェンダーを置き去り。約50メートルの独走トライも決めている。
「あの部分は自分の強みが出せたのではないかと思います」

 関西を制して臨んだ昨年度の第53回大学選手権準決勝では、8連覇を達成した帝京大に24−42で敗れた。
 敗戦は1月2日。あれから3か月以上が経った。再び敗因を問われた小松と井関の答えは一致する。
「フィジカルです」
 赤の威圧を肌で感じた井関は振り返る。
「受ける圧力が関西とは違います。自信を持って倒せるポイントでタックルに入っても1歩前に出られる。1人1人が強いんです」

 1月10日の始動日から、帝京大戦に出たメンバーを中心にウエイトトレーニングなどへの取り組みが一段と変わる。
 井関は笑いを誘いながら話す。
「叫びちらかしながらウエイトをしています。ベンチプレスなんかでも今まで終わっていた回数で、もう1回補助についてもらいながら上げたりしています。今年はみんな自分を追い込んでいると思います」
 野生の咆哮「うおー」、「おりゃー」などに肉体改造への強い意志が伝わる。

 今年の新入部員は38人。高校日本代表の2人は1年生ゲームで非凡さを見せた。
 CTBシオサイア・フィフィタ(日本航空石川)は3人がかりのタックルを跳ねのけ、トライを決めた。PR谷口祐一郎(東海大仰星)はラインに入って高いランニングやパススキルを披露。代表以外にも、SO松永拓朗(大産大高)の正確なパスやキック、FB國本茂孝(石見智翠館)の決定力も目を引く。昨年度全国大会優勝の東福岡から初の入部となるHO奥村英大も楽しみな存在だ。

 天理大の強さと比例して門をたたく高校生も増えてくる。
 摂南大戦では新人も含め90人以上がグラウンドに立ったことになる。現在の選手数は135人。競争原理が大きく働く。
「普段出られない選手をたくさん出してやりたいね」
 小松は春シーズンの展望を話す。
 目指すのはもちろん学生日本一。格言「試合は最大の練習」を実践して、部としてまだ見ぬ領域に到達したい。
(文:鎮 勝也)

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外へ逃げる天理大SO立見聡明。タックルに行くのは摂南大CTBトゥア・サミソニ(撮影:石田有知)
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