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モリママ今日もうなる。近鉄SH森雄祐選手の母・由紀子はん

【写真】ハイトーンボイスでライナーズを応援するモリママこと森由紀子さん。
左は私設応援団「近鉄ライナーズ応援くらぶ」の中心的存在、武廣英司さん


 まいどー、浪速のおっさんでーす。
 今日は知る人ぞ知るモリママを紹介するわ。近鉄ライナーズのSH森雄祐くんのおかん・由紀子はんやな。
 大阪では叫んだり、怒鳴ることを「うなる」とも言うんやけど、モリママはいっつも近鉄のサイドでそれをしてはんねん。
「きーんてぇつ!」
 ひときわ突き抜ける黄色い声がモリママや。マライア・キャリーもシェリル・クロウも真っ青なハイトーン。最初はアイランダー系のおかんかと思ったわ。

 ライバルチーム、HondaヒートのCTB中田裕人くんのおとうはんは聞いた。
「どっから声出してまんの?」
「お腹からでーす」
 モリママは歌手のようなボイス・トレーニングをしたことはないけど、声楽の基本は押さえてる。その高音は中学時代からや。
「私、バレーボールをやってました。小さかったんで試合に出してもらうために2つのことを決めたんです。それが、誰よりもレシーブにいく、ということと声を出す、ということ。『いけるよー』、とかね」
 13歳にそのルーツがあったんやね。

 スポーツ報知の42歳、ベテランラグビー記者「たむ龍」は言うで。
「関西のラグビーファンやったら、あの声を一度は聞いたことがあるでしょう」
 森くんは3歳から大阪・富田林(とんだばやし)ラグビースクールで楕円球を持った。以来、東大阪大柏原高校、摂南大学、近鉄と森くんいるところにモリママあり。その歴史はもう四半世紀続いてるで。
 摂南大総監督の河瀬泰治はんが送り込む際、近鉄関係者にあいさつしたとかせんとか。
「お母さんとセットでよろしくお願いします」
 抱き合わせかっ! モリママは笑うで。
「息子も急に応援しだしたら嫌でしょうけど、3歳からずっとなんで慣れてるようです」
 うーん「当たり前」というのは恐ろしい。

 モリママは「うなり」続ける理由を話す。
「高校のグラウンドに息子の試合を見に行った時、他校の生徒が『ああやって応援してくれる親がいればええなあ』と話していたんです。それを聞いて、よろこんでくれて、力をもらってくれてんのかなあ、と思いました」
 それだけやないで。知られていないが、モリママは「24番目」の選手にもなっている。トップリーグチームの首脳が言っとった。
「近鉄の分析をしようとして、映像を見て、サインコールを聞きます。そうしたらあの声が入ってくる。すごく邪魔になるんです。頭から離れなくなるし」
 おかん、やったな。かく乱作戦成功や。

 実はラグビー場での高音階の応援は、はしりがおる。「タヌママ」やね。今は日本体育大学の監督になった田沼広之はんのおかあはんや。「リコ、リコ、リコー」って当時の息子の所属チームにエールを送った。LOとして日本代表キャップ42を記録した息子を追いかけて、第5回ワールドカップでは、オーストラリア北部のタウンズビルまで来てはった。
 タヌママを知っている関西ラグビードクター界の重鎮に言われる。
「おかあさん、前例があってよかったなあ」

 モリママは週に5日、家の近くのスーパーでレジ打ちのパートをしている。ほんで家事をこなして、休みや有給休暇をやりくりしてスタジアムに行ってはるんや。
 夫の浩一さんは「Honda Cars 大阪東成」の店長や。車を売るのが仕事やけど、土日はお客さんが山盛り店に来る。えらいさんやからお休みにできんわなあ。せやからモリママは夫婦2人分のパワーを送っているんや。

 1月28日、ホーム・花園であった入替戦もスタンドで応援や。私設応援団「近鉄ライナーズ応援くらぶ」のタイジさんがとってくれる席に座る。「ありがとうございます」って感謝は忘れへんで。座席は必ず芝生から最前列になる1、2列目と決まっている。
「もう少し上の方が見やすいですけど、上に行ったら下の人はうるさいやろし」
 女の子らしい気配りもええなあ。

 試合は47−0で九州電力キューデンヴォルテクスを圧倒。近鉄は残留を決めた。森くんは後半28分、入替出場する。
「そら、息子が出てくれたらうれしいし、出てないと悔しいです。だけど、出る出ないにかかわらず、チームを応援することによって、自分も戦っている気になり、息子と一緒に向かっていくのを感じさせてもらってます。それに、男の子は大きくなれば、親から離れるじゃないですか? でもウチはラグビーを通じて会話がいつまでもある。親バカやけど、親孝行な息子やなあと思います」
 森くん、持ち前のさばきの速さに磨きをかけて、レギュラーを獲らんと。
 ほんで、ライナーズや。あんたら入替戦に出てる場合やないで。来シーズンは毎試合声張り上げてるモリママや応援団のためにも、優勝争いに絡んで、恩返ししたらんと。
 たのんまっせー。


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