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自分のチームの試合に賭けちゃダメ!  強豪レスターのコーチ、停職処分

 プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)の強豪クラブ、レスター・タイガースのコーチが、自分のチームを対象としたスポーツ賭博にお金を賭けたとして、イングランドラグビー協会(RFU)の懲戒審議会から6か月間の停職処分を科せられたことが明らかになった。

 英国の『ザ・テレグラフ』紙によれば、サッカーやクリケットでは同様のスキャンダルが過去にあったが、ラグビーユニオンでこのような不祥事が起こったのは初めてという。

 有罪の判決を下されたのは、レスターでディフェンスコーチをしていたフィル・ブレイク氏。昨年12月13日におこなわれたヨーロピアン・チャンピオンズカップのレスター対トゥーロン戦と、今年3月8日のプレミアシップ、レスター対ニューカッスル・ファルコンズ戦にお金を賭けたという。

 RFUの規則では、プロとしてラグビーに関わっている選手やコーチなどが、いかなる大会や試合でも、自分が関係するチームの賭博に賭けるのは禁じられている。

 自分は根っからのギャンブラーではなく、そんな規則があったことを知らなかったと主張したブレイク氏。ラグビーリーグ(13人制)の選手だった彼は、プレーヤー、コーチとしてのこれまでの33年間、600試合以上のキャリアで、今回のような過ちはしたことがなかったというが、懲戒審議会はブレイク氏に対し、今年11月24日までラグビー関連の活動から締め出すことを決め、彼がそのギャンブルで儲けた額と同じ669ポンド(約13万円)の罰金と、コスト分の500ポンド(約10万円)を支払うよう命じた。

 英メディアによると、カジノの従業員がブレイク氏に気づいてこの問題が発覚した。
 ロンドン生まれで、幼いときに家族とともにシドニーに移住していたブレイク氏は、オーストラリア代表(ワラビーズ)でコーチを務めたこともある。2014-2015年シーズンからレスターのコーチングスタッフに加わり、シーズン当初は、市内で彼を知る人はほとんどいなかったという。
 本人いわく、孤独感をまぎらしたいという思いもあって、ペイパービュー(有料放送)のスポーツを観たり、酒を飲むために、彼はレスター市内のカジノのメンバーとなる。今年3月に素性が明るみになるまで9回通ったという。そのうちの5回は賭けに興じることはなく、2回はポーカーを楽しみ、そして2回は自分のチームのラグビー試合に賭けた。
 12月のレスター対トゥーロン戦、セルフサービスの機械から、レスターに+18.5点のハンディがついた賭けに異常に多額の金が賭けられてあるのがわかった。そして3月、カジノの従業員が監視カメラをチェックし、メンバーシップからブレイク氏の存在に気づき、レスター・タイガースのウェブサイトで彼がスタッフであることが確認され、問題発覚となった。

 レスターはシーズン途中にブレイク氏を解任し、来季ヘッドコーチに就任する元オールブラックスCTBのアーロン・メイジャー氏が新しいディフェンスコーチを連れてきたとのこと。
 ブレイク氏は指導者としての評判はよかったようだが、自宅があるオーストラリアでも、半年間はラグビーに関わることはできない。


(写真と本文は関係ありません/Photo: Getty Images)
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