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朝から晩まで笑顔。コベルコラグビーフェスティバル開催!

 5月31日、神戸製鋼所灘浜グラウンドにて恒例の「コベルコラグビーフェスティバル」が開催された。神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手達による手作りのフェスティバルは、天気予報に反して快晴のなか朝から晩まで笑顔と汗が弾けた。グラウンドでは、8時45分から地元のチームを軸にしたラグビースクール交流戦、強豪石見智翠館高校も参加した女子ラグビー交流戦、タッチフットなど各カテゴリーの選手達が楕円球を追いかけ、屋台・縁日コーナーでは、各種飲食店がオープンして来場者を楽しませた。

 メイングラウンドの特設ステージでは、選手のダンスパフォーマンスや表彰式が行われたが、正午からはコベルコスティーラーズ所属の日本代表選手による「W杯直前トークショー」が始まった。伊藤鐘史、平島久照、山下裕史、木津武士、山中亮平の日本代表選手が、9月、10月の第8回ラグビーワールドカップへの抱負を語るもの。しかし、どの選手からも「なんとかW杯のメンバーに残りたい」という切実な言葉があり、日本代表スコッド内での競争の厳しさを痛感させられた。前任者のジョン・カーワンヘッドコーチ(JK)の練習を知る山中亮平選手は、「JKはコンタクトの練習が多くてそれもきつかったのですが、エディーさんは走る練習がとにかく多い」と練習の質の違いを指摘。伊藤選手も「練習より試合の方が楽。試合は歩く時間がありますから」と話し、「ウエートトレーニングを一日に3回することがあって、朝やった部位を夜にまた鍛えることもある。痩せてしまうかもと思うのですが、そうならないんですよね」と、ぎりぎりまで追い込まれながらのトレーニングを表現した。

 レベルアップするスクラムのキーマンである、マルク・ダルマゾコーチについて、山下、平島、木津というFW第一列の選手に問うと、山下選手が「通訳を介してコミュニケーションするのですが、こちらが質問しているのに、そこにかぶせて話し始める。とにかくやれっていう感じなんですよ」と熱血コーチぶりを話すと、木津選手が次のように言葉をつないだ。「僕はエディーさんから、ダルマゾは君のパパだ、と言われて、つきっきりで指導されています。いやいや、パパとは呼んでいませんよ(笑)」。6月は宮崎県での合宿が繰り返されるが、6月1日に集合とのことで、この5人も早朝に宮崎に向けて出発するという。「ここまで走り続けてきたのだから、メンバーに残りたいです」。伊藤鐘史選手がすべての日本代表選手の言葉を代弁していた。

 その後、グラウンドでは選手によるラインアウトとゴールキックの「真剣勝負」が行われた。ラインアウトでは、村上正幸、木津武士、長崎健太郎というHOの3選手が登場し、ジャンパーとリフター2人の4人組で反応スピードとスローイングの正確性を競った。BK陣からスロワー井口剛志チームも参戦し、解説を安江祥光選手が務め、安江選手のコールにしたがってポイントを変えながら競争。接戦となったが、村上チームが優勝した。

 続いてのゴールキック対決では、コベルコスティーラーズが誇るプレースキッカー山本大介、山中亮平、田邊秀樹、森田恭平の各選手に、なぜかPR沢居寛也選手が登場。デモンストレーションでは、その沢居選手が30mのゴールを軽く決めて観客を沸かせた。しかし、さすがに40mのゴールはならず。圧巻だったのは他4人のキッカーともに40mのゴールを成功させ、なんと50mも全員が成功。次は55mのはずが、60mで争うことになり、次々に挑戦。さすがに距離が足りず、バーの下を通るキックが続出し、全員が一回目の挑戦に失敗。さすがに成功者はいないだろうと思われた最後の最後、田邊秀樹選手のロングキックが見事にゴールポストに吸い込まれた。拍手喝采。「僕の時だけ風が吹いたんです」と謙虚だったが、「キックを高く上げたくないので」と低めのキックティーでチャレンジしたことが生きた。まさに観客をうならせる劇的な勝利で、賞品のキリンビール1ケースをゲットした。

 ステージでは、選手によるクイズ大会「コベリーグ」も開催。お笑い芸人の浅越ゴエさんと、かわいすぎる女芸人No.1安田由紀奈さんの軽妙な進行で爆笑の連続となった。面白いのは、チームを卒業した大学別に分けたこと。伊藤鐘史率いる京都産業大学、前川鐘平率いる東海大学、井口剛志がキャプテンを務める早稲田大学、西林宏祐キャプテンの同志社大学が対戦。人気テレビ番組の「ネプリーグ」のように、4人がそれぞれ一文字ずつ書いていくクイズで珍解答が続出。「米を英語で」という質問に、木津選手がローマ字で「KOME」と書いてみたり、消費税の計算問題で「4桁の数字」なのに、山下楽平選手が4人目で「円」と書くなど、笑いに走っているとしか思えない解答で会場を大いに盛り上げた。

 プレゼント大抽選会のあとは、選手全員がステージ上に揃っての挨拶。まずは、今季の新入部員として、勝木来幸選手(明大卒)、梁正秋(京産大卒)、イシレリ・ヴァカウタ(NECから移籍)、イーリ ニコラス(パナソニックから移籍)が紹介され、最後は橋本大輝キャプテンが選手を代表してフェスティバルを締めくくった。「ワールドカップのメンバーに残る選手も必ずいますので、今季は神戸製鋼と日本代表の応援をお願いします」。この日は神戸製鋼ファンの皆さんを大いに楽しませた選手達。次は試合に勝つことでファンの皆さんの心をがっちりつかみたい。

(文・村上晃一)

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橋本大輝キャプテンが最後に新シーズンへの抱負を語った

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60mのゴールキックを成功させた田邊秀樹


【筆者プロフィール】
村上晃一(むらかみ・こういち) ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度西日本学生代表として東西対抗に出場。87年 4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーラン スの編集者、記者として活動。ラグビーマガジン、ナンバー(文藝春秋)などにラグビーについて寄稿。J SPORTSのラグビー解説も98年より継続中。99年、03年、07年、11年のワールドカップでは現地よりコメンテーターを務めた。著書に、「ラグ ビー愛好日記トークライブ集」(ベースボール・マガジン社)3巻、「仲間を信じて」(岩波ジュニア新書)などがある。BS朝日「ラグビーウ


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